鈴木くんから甚だ失礼な紹介を受けました、新1回生の大鶴健です。彼も人のことは言えないと思うんですが。初めてブログを書くので一応自己紹介をしておこうと思います。僕は兵庫県の灘高校出身で、1年の浪人期間を経て、現在は医学部医学科に在籍しています。ラグビーをするために京大に入ったようなものです、これからどうぞよろしくお願いします。
さて、僕の母校で年に1回開催される文化祭には毎年数千人から1万人のお客さんがが来場します。普段は男子校なんですが、「その日だけ灘が共学になる」と言われるほど、近くの女子校などから女の子がたくさん来るので、僕たちは何人とLINE交換できるか、などいかにも男子校らしいしょーもない勝負をしていたものです。その文化祭で僕たちラグビー部はなぜか、伝統的に「占い」をやっていました。もちろんただのラグビー部員に占いの知識などあるわけないので、説明書片手にタロットカードを適当に並べていただけです。僕たちは真剣にお客さんの未来を占っていたつもりですが、個室で女の子と話している僕らが羨ましかったらしく、他の部活の奴らからは「合コン」など不名誉な呼ばれ方をしていたようです。ラグビー部の占いなんか誰が来るねん、と思いますが、これが意外と人気で、小学生からJKまで長蛇の列でした。
そんな文化祭のある日、小学生ぐらいの子供を連れた30代ぐらいのお母さんが僕の部屋に来ました。(JKは先輩に取られるので、後輩には大体小学生や親子連れがまわってきます)
母「こんにちは、よろしくお願いします」
僕「こちらこそー」
母「実は昨日旦那と離婚したばかりで…」
僕「え…」
母「これから私はどうなるんでしょうか?」
そんなん知らんがな、誰が高校生の文化祭にガチの人生相談しにくるねん、しかもその話に子供連れてこーへんねん普通、と思いながら仕方なくタロットをめくると、JUDGEMENTというカードが出ました。急いで説明書を見てみると、このカードは「復活、復縁」という意味だったのです。何とかいい方向に持っていける、と思った僕は意気揚々とお母さんに語りかけます。
僕「これは復活、復縁のカードです、今は離れているお二人ですが、きっとこの先どこかでまた復縁なさると思いますよ」
さあ、この一言でお母さんは涙を流して感謝して帰っていくはず…
…ん?反応ないな
と思った次の瞬間です
母「あんた適当なこと言うんもえーかげんにしーや、なんであたしがあの人と寄り戻さなあかんねん(ブチギレ)」
僕「すいませんでした」
理不尽極まりないですよね。
と思ったんですが、後でそのカードが逆位置(逆向き)だったことに気づきました。逆位置だと意味が逆になることをすっかり忘れていたようです。はい、僕が悪かったですね。
占ったお婆さんが実は本物の占い師やったという恐怖のエピソードはまた別の機会に話すことにしましょう。次は、入寮早々に寮長をブチギレさせた日野坪君です。
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2021
7月
31日
占い師の大鶴です
WRITER:大鶴健
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