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2021

【地獄】1日でチャリ琵琶湖一周してみた

僕がどんな夢を見ているか気になる田付君から紹介を受けました朝比奈です。ちょうどこないだ田付が夢に出てきました。彼はラグビー中に強烈な右ストレートにより相手をノックアウトし、退場になってしまいました。チームメイトにカードを出すよねの困った顔が忘れられません。また夢占いしてみてください。

このブログは日記みたいに書いてしまったのでとても長くなってしまいました。暇なときに読んでください。

さて、はるか昔のように感じる夏オフ、特に何もすることなくダラダラ過ごしていた僕は最後の最後になって何かしたい!と思いあることを思いつきました。「そうだ、チャリで琵琶湖一周しよう」これを思いついた時はワクワクが止まりませんでした。一泊二日で一周したことはあるから今度は1日でやってやろう。暑いし時間かかるだろうから夜中に出発しよう。誰にも言わずに1人で行ってやろう。コンビニの位置も確認しておかないと。自転車も空気入れてライトも前後につけよう。暑いし夜中に出発しよう。食料も用意して、天気も確認して、、、もう僕の暴走を止める冷静な自分はどこにもいませんでした。思い返せばこれまでもこうして後悔したことが何度もありました。大文字山を超えて琵琶湖まで歩いて行った時も、尾崎と2月の雨の中大仏を見るために夜中にチャリで奈良まで行ったときも、途中で絶望しかけました。今回も結局冷静になれず出発してしまうことになるのでした。この先これまでで最大の絶望が待っているとも知らずに、、、

オフ最終日前日、深夜2時に京都を出発するため僕は8時にベッドに入りました。しかしワクワクが止まらない愚かな僕は眠ることができません。そしてそのまま寝ることなく出発してしまうのでした。

深夜2時半ついに百万遍を出発します。東大路を三条まで南下し進路を東へ、蹴上を超え逢坂の関を超え、大津に入ります。まだまだ真っ暗の中琵琶湖を反時計回りに回り始めます。真夜中の湖というのはなんだかとても不気味で1人で街灯もない道路を走るのはとても怖く思わず飛ばしすぎてしまいました。湖畔には公園が多くあるのですが真っ暗な駐車場に、車がいっぱい止まっていました。それらの車はなんだか小刻みに揺れているようでした。あれは一体なんだったのでしょうか。僕にはわからないので誰か教えてください。そしてハードな夜が明け、琵琶湖大橋に差し掛かるあたりで朝日が登り始めます。朝日には元気をもらえますがここからは真夏の太陽との戦いです。昼に差し掛かりくたばりかけていたところでチャリで日本一周をしている高校1年生のセイタロウに出会います。途中たまたまやっていた鳥人間コンテストを見たりしながら一緒に長浜まで走りました。セイタロウは170日くらいかけて日本一周するらしく飯盒や米、釣竿を持っていてガスボンベで米を炊き、釣った魚を食い、テントで寝るという生活をしているようでとても面白い話をいっぱいしてくれました。今でもたまに更新されるセイタロウのストーリーを楽しみにしています。ちょうど今頃旅のクライマックスでしょうか。今後旅で京都を通るときにはぜひ泊まりに来て欲しいものです。セイタロウと別れ再び孤独な旅の再開です。しかし琵琶湖の北の方は水も綺麗で景色が良く気持ちよく走ることができました。ただ折り返しの100キロあたりでもうすでにお尻が痛すぎて座って漕ぐことがままならなくなってしまいました。ここからは地獄でした。1人で漕いで漕いで、それから漕いで、、、汗だくで干からびかけながらやっと看板に京都の文字が現れました。「京都 60km」心が折れる音が聞こえました。湖畔に座って考えました。何故僕はこんな愚かなことをやろうと思ってしまったのだろう。何故僕は何も考えずスタートしてしまったのだろう。何故僕は今こんなところにいるんだろう、、、出発前馬鹿みたいにワクワクしていた自分を呪いながらなんとか再スタートし死にそうになりながらも大津の街中まで帰ってきました。最後はくもんのカバンを背負ったちっちゃい女の子も抜かすことができず追走し危うく不審者になりかけたところでスタート地点まで戻ってきました。どんな練習も比にならないぐらい辛かったのですが、不思議なもので終わってしてしまえば達成感が気持ち良く、「やってよかったな」などと思ってしまいます。この時飲んだコーラは間違いなく人生1でした。そこから京都まで帰るのもかなりしんどかったのですが「俺は琵琶湖を一周したんだぞ」と自分に言い聞かせながら百万遍まで帰ってくることができました。百万遍をスタートし、百万遍に帰ってくるまで実に17時間。僕は1日琵琶湖一周をやり遂げたのでした。

10年以上使っている相棒のチャリで行ったこと。夜中の真っ暗な湖。怪しい車。朝日。道路沿いのひまわり畑。消失点で点になるまで真っ直ぐに伸びる道。鳥人間コンテスト。セイタロウとの出会い。自販機で休憩中お互い死にそうなのにお互い気をつけてなと見栄を張り合ったおっさんとの出会い。色々な出会いや、しんどかったことも結局はいい思い出のように思えてきてしまいます。こうして僕はまた次の無茶をしてしまうのでしょう。次は歩いて琵琶湖一周ですかね。誰か一緒に行きませんか?いないなら1人で行くしかないですね。もうすでにワクワクしてきてしまいました。それでは次回のブログ「歩いて琵琶湖一周してみた」でお会いしましょう。

次は1番家が近いのになかなか宇治に来れないちかちゃんです。


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