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2023

オシャレ

よーすけから紹介を受けた2回生の草野太耀です。

 いきなりですが、皆さんはいつ頃から自分の私服にこだわるようになりましたか?僕は遊びに行ったりする時はそれなりに服装に気を配るようにしているのですが、僕がそうなったのは今でも忘れられない高校時代の苦い思い出があるからなのです。

 中学、高1の頃の僕は私服に対して特にこだわりもなく当たり障りのない服を着て遊びに行っていました。そんなある日、福岡でラグビーの試合があり、それを観戦するついでにせっかくなのでラグビー部の同期で天神で遊ぼうという話になりました。天神といえばまさに福岡の中心地で、北九州市民の僕らからしたら憧れの地であり、遊びに行くなら当然ある程度服装に気を配るべき場所でした。しかし、僕は天神で遊ぶことよりもラグビー観戦のほうがメインだと思いこみ、まだ2月で寒い時期だったこともありベンチコートを着て遊びに行ってしまったのです。もちろん、これが大失敗。天神の地でベンチコートは明らかに浮いており、スイパラに行く部員もいる中、僕は逃げるように北九州に帰りました。

 それからというもの、部員からは散々いじられ、しまいには話したこともない女子に「草野くんって私服ベンチコートのイメージしかないわ」とまで言われる始末。見返してやろうと思った僕はオシャレになるべくファッション誌を読み、近所のセカストに通い、徐々に私服を増やしていきました。

 そんな中、高2の春に仲の良い友達と3人で天神に遊びに行くことになりました。とうとう訪れたリベンジのチャンス、本来であれば学んだ知識と増やした私服をいかしてじっくりコーデを考えるべきでした。しかし、買ったばかりのものってすぐに使いたくなるものです。僕は冬に買ったばかりのニットをここぞとばかりに着ていくことにしました。もう勘のいい方ならお気づきでしょう。季節は春、3月です。ニットは明らかにミスチョイス。それだけではありません。前日の練習で足を怪我し、足を引きずって歩かざるを得なくなってしまった僕は当日の朝、ステッキを杖代わりにすればうまく歩けるではないかとひらめき、百均でステッキを買い、それをつきながら天神へと向かうことにしたのです。結果、冬場のおじいちゃんのような格好で天神へと出てきたしまった僕は大汗をかきながらステッキをついて歩く羽目になり、わざわざ天神まで来たにもかかわらず、無印良品店で友達に全身コーデを組んでもらい帰るという惨憺たる結果に終わりました。

 このような苦い経験を繰り返したことで、大学生になってからはより服装に気を遣うようになり、「オシャレだね」と言われることも増えました。そんな僕の最近の悩みは筋トレのしすぎで昔の服が悉くパツパツになってきたこと。この夏休みの目標はXLサイズの新たな服をゲットすることです。

 お次はその体格とは裏腹に、私服は動物がプリントされたかわいいTシャツばかり着ている心優しき巨漢、才田です。


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