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2026

大人の世界

黒山くんから紹介を受けました、石塚です。最強助っ人トンガ人イッシーことイシレリに元祖「イッシー」の座を奪われ、今やそら、いしそら、イッシー、ヨワイッシー、いっくん、いっちゃん、リーくんと抱えるあだ名の数は数知れず、これだけは自信があります。



ところで、僕はまかないで鮨が食べられるというだけで応募した祇園の超超高級鮨店で今もちょいちょい働いているわけですが、そこは観光客でごったがえす昼とは一変、愛憎渦巻く大人の夜の世界が広がる“裏”祇園のど真ん中。要はクラブ、キャバクラ、バー、料亭、、、京大×体育会の自分には程遠い場所ということです。もちろんそこにくる客もお姉さん方との同伴や取引先との接待目的の大企業の取締役、起業した社長たちと人生の成功者ばかり。シフトに入る度に普段は経験することのない何かしらのおもしろいことが絶対に起きます。今回は僕の人生初となるバイト先で起きたおもろい出来事をいくつか紹介してみようと思います。




1、エビフライ兄さん

このお客さんは建設業の若手社長で大将とも大の仲良し、一緒にクラブに通う常連中の常連です。僕の働くお店にももちろん贔屓にしてくださるお客さんが何人もいますが、この人店に来すぎてもはや鮨屋を居酒屋感覚で使ってます(ちなみに5月はGWと定休日以外全て来店するまじの金持ち)。ある日出勤すると大将が卵を潰してマヨネーズを加えているという鮨屋では見るはずのない光景を目にし、予約表を見ると例の常連さんの名前が。何やら前日にもうコースやら鮨やらには飽きたからエビフライが食いたいと言ってきたとのこと。うちは定食屋じゃないわ笑などとずっと愚痴をこぼしてましたが、一からタルタルソースまで作っちゃう仕事っぷりはさすが一流料理人、お客さん(以後エビフライ兄さんと名づける)も美味しそうに食べてました。兄さんとはそれ以来会ってませんが、20歳になったら僕を高級クラブに連れてってくれるそうです。もう20歳になったのでいつでもご来店お待ちしてます、いいから早く来店してください。




2、金持ちの必殺技

前述のとおり1万円以上の、しかもコースしかない高級鮨店なわけなので、大企業の重役、会社を起業した社長といった金持ちばかり。あのとき取引先との会食で来た人が今度はお姉さん方との同伴で大人な時間を過ごしたり、はたまた月末に部下を労いに連れてきたりとその用途もさまざま。ですが、いつ誰と来たとしても彼らにはほぼ必ず共通して行うことがあります。


それが「領収書」です。つまりはわざわざ高いところに来て楽しい時間を過ごし、最後は自分の財布の紐を解くかと思いきや、領収書という名の紙切れを受け取って経理に提出し経費で落としてもらうという姑息な手法です。しかし、この手法は経費の私的利用という大きな社会的リスクが伴います。そのため、特に自ら挑戦し会社を設立した者にしかできない、いわば必殺技、最終奥義というわけです。


ここだけのぶっちゃけた話ですが、いつも領収書作ってはそのお客さんたちを見ながら、女の子と同伴で来てかっこつけたいんだったら自分の金で払えよ、ダサくないかとか、奢ると言って連れてきた上司が経費で落としてるのを見て部下は何も思わないのかとか、まあみんな高級店でタダ飯食べられることしか頭にないのかとか考えたりしてます。まあ自分も将来同じ立場になったとしたらおんなじことをする気しかしないですが。




こんな感じでこのお店で働いてるとおもろい、レアな体験がたくさん起こります。これ以外にもまだまだたくさんネタはあるし、これからも珍事がたくさん起こる気しかしないので機会があればまたこの場で紹介できたらと思います。




次はラグビー部随一のシゴデキとしてみんなからの信頼も厚い梓ちゃんです。失われた2回生の仲を取り戻すためにも、また2回生会ぜひ企画してください笑


WRITER:石塚昊
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