誇りを胸に
胸に獅子の描かれた濃紺のジャージ、それは昔から変わることなく受け継がれてきた京都大学ラグビー部の伝統あるジャージだ。試合前、ジャージを受け取った瞬間、気持ちが高ぶり体中の血液が一気に沸いてくるような感覚になる。仲間のため、自分のため、闘い、そして勝つんだ、という気持ちになる。
京都大学ラグビー部の部歌に「重きは務めよ」という一節がある。このジャージには多くの想いが詰まっていて、とても重たい。共にフィールドに立つ仲間の想い。フィールドに立つことは出来なかったが、ベンチから応援してくれる互いに切磋琢磨してきた仲間の想い。いつも支えてくれるマネージャーやOBさんたちの想い。これらを背負って僕たちはフィールドに立つ。これらが支えとなり、誇りとなる。
譲れない、負けられない、闘い、そして勝つ。
フィールドに立つ30人が繰り広げる、想いを背負った負けられない者同士の闘いであるラグビーは多くの人に感動を与える。そして、選手たちに、ここでしか得られない大切な精神を与えてくれる。
2022年、京都大学ラグビー部は100周年を迎えることができました。日本ラグビーの起源は1899年に英国人E.B.クラークが指導した慶応大学に端を発します。
そして1910年に京都大学の前身である旧制第三高等学校に日本でニ番目となるラグビーチームが創設され、1922年に京都帝国大学にラグビー部が創部されました。
従って、三高時代も含めれば112年もの長きに渡り、多くの関係者の想いをつないで、現在の京都大学ラグビー部があります。そのような伝統ある京都大学ラグビー部でプレーすることは、他では得られない経験と絆を与えてくれます。
歴史情緒ある京都での学生生活、京都大学の自由の学風、そして少しでもラグビーに興味があるのであれば、ぜひ我々の仲間になりませんか?
現在の学生スポーツ、特に個人の身体能力が重要なラグビーにおいては、厳しい受験をくぐり抜けた学生だけからなる国立大学が、スポーツ推薦のある私立大学と渡りあうのはますます厳しい時代となっています。
それでも、全国から集まったラグビーが好きな仲間と共に、体を鍛え、知恵を絞り、強豪に果敢に立ち向かった経験は、その後の人生を支えてくれる頑丈な幹となります。
そして関西リーグの公式試合だけでなく、慶応大学や東京大学をはじめとする全国の大学との伝統ある定期戦を通じてたくさんの知己が得られ、ラグビーという素晴らしいスポーツの良さを実感できます。
機会があれば、ぜひ宇治の専用グラウンドに足を運んでみてください。天然芝と人工芝の2面のグランド、トレーニング施設、クラブハウス、などの充実した施設にきっと驚くと思います。そして素晴らしい仲間たちが君たちを待っています。私も皆さんとグラウンドで会える日を楽しみにしています。
京都大学ラグビー部2024年度主将の大鶴健です。日頃より私たちを応援、サポートしてくださっているOBOG、保護者、ファンの皆様に現役部員を代表して心より御礼申し上げます。
勝つチームには大義があります。目標というより原点。チームの理念ともいえます。このチームは何のために存在するのか、何のために勝ちたいのか。このようなチームの大義はきっと、ここぞという場面で立ち返るべき心の拠り所となってくれるはずです。だからこそ私たちは、京都大学ラグビー部の意義を皆で考え、共有し、そして勝つことでそれを証明していかなければならないと思うのです。
100年以上の歴史あるチームでプレーできることに感謝し、選手スタッフ一丸となって悲願である「AB入替戦出場」を達成します。ともに闘い京都大学ラグビー部の新しい時代を築いていきましょう。
天然芝グラウンド
京大ラグビー部専用のラグビー場、 私たち京大ラグビー部のホームグラウンドです。 毎日の練習はここで行っていて、時には高校生の招待試合などのイベントも開催しています。
2007年の夏にOBさんたちと力を合わせて作り上げました。OBさんのご協力の下、日々部員全員で整備に努めています。
私たち京大ラグビー部の成長に大きな貢献をしてくれる大切なグラウンドです。
人工芝サブグラウンド
2007年、グラウンドの天然芝化と同時に人工芝サブグラウンドも完成しました。 基礎の反復練習等に利用したり、雨で足元が悪い時はサブグラウンドで練習したりします。
翌日の試合会場が人工芝の場合は、人工芝独自の感覚をつかんでおくためにサブグラウンドでスクラム練習等をします。
京都大学丸和運輸機関ラグビーフィールド
京都大学の創立125周年記念事業の一環として、株式会社丸和運輸機関様のご寄附により人工芝および天然芝のグラウンドが完成しました。
トレーニング施設
2020年度のグラウンド整備に当たり、トレーニング施設もより素晴らしいものへと変貌を遂げました。最新の設備が多数備わっており、大人数で同時にトレーニングに取り組むことも可能となりました。体づくりに最高の環境がここにはあります。
クラブハウス
2012年春に竣工したクラブハウスです。 スクリーンとプロジェクターを完備しており、ビデオミーティングに利用します。また練習後ここで試合のビデオなどを観ながらみんなで食事をとることも出来ます。定期戦などではレセプション会場として、相手チームとの交流の場になります。二階部分にはKIURFCの歴史を展示する記念品コーナーが設置されています。
旧制三高ラグビー部
1910年
「第三高等学校嶽水会蹴球部」が日本のルーツ校である「慶応義塾體育會蹴球部」に続いて創部。
1911年4月8日
日本最古の定期戦「三高対慶応」戦始まる。(三高0-39慶応、三田)
1919年1月7日
早稲田大学ラグビー蹴球部創部初試合に完封勝利。(三高15-0早稲田、戸塚)
1948年11月21日
旧制三高、全国旧制高校体育大会(インターハイ)に優勝。(三高22-6成蹊)
1950年3月
三高が戦後の学制改革により京都大学に合併される。
1969年10月
三高OBにより、創部60周年を記念して、関西ラグビー発祥の地、下鴨神社糺の森に「第一蹴の地」の石碑が建立される。
京都大学ラグビー部
1922年
「京都帝国大学ラグビー部」創部。
1922年1月10日
初の東大戦が行われる。(京大0-13東大、三高G)
1923年12月30日
初の慶応戦が行われる。(京大0-10慶大、三高G)
1926年から17年間、「全国高專ラグビー大会」を京大ラグビー部が主催又は主管。
1927年度
同志社、東大、慶応、早稲田を破って初の全国制覇。(京大14-11早大、1928年1月7日、神宮競技場)
*27年度、28年度、29年度、3ヵ年連続全国制覇を達成。
1935年9月
カナダ遠征の全日本に、京大からは三島実(FW)、岩前博(HB)、上田成一郎(SO)の3人が参加。全日本6勝1引分。
1960年12月
九州大学との第一回定期戦が行われる。
1966年1月1日
全国大学選手権第2回大会一回戦敗退。 (京大9-25早大、秩父宮)
1969年1月1日
全国大学選手権第5回大会一回戦敗退。 (京大18-27中央大、秩父宮)
1972年1月1日
全国大学選手権第8回大会一回戦敗退。 (京大9-89早稲田、秩父宮)
1973年12月23日
全国大学選手権第10回大会一回戦敗退。 (京大6-71早大、西京極)
1974年12月21日
全国大学選手権第11回大会一回戦敗退。 (京大6-58明大、国立競技場)
1976年6月5日
防衛大と定期戦始まる。(京大4-30防大 防衛大G)
1990年度
藤井 宏ニ(CTB、副将、宇部)が関西大学ラグビーBリーグベスト15に選ばれる。
1999年度
吉田 学(FB、主将、四條畷)が関西大学ラグビーBリーグベスト15に選ばれる。
2002年6月2日
12年ぶりに、近畿国立大学ラグビー大会に優勝。(京大50-24大教大、阪大G)
2006年
クラブ組織として「京都大学ラグビーフットボールクラブ」スタート。
2007年6月
宇治グランドを天然芝グランドに整備。
2008年3月
関西学生選抜チームの香港遠征メンバーに大脇克也(SO、旭丘)が選ばれる。
2008年6月7日
エジンバラ大学との国際交流試合。(京大21-52エジンバラ、宝が池)
2008年度
森田暢謙(CTB、主将、天王寺)が関西大学ラグビーBリーグベスト15に選ばれる。
2010年6月27日
ロンドン大学との国際交流試合。(京大19-61ロンドン、鷹取G)
2011年8月27日
台湾大学との国際交流試合。(京大36-0台湾、宇治G)
2012年3月
宇治グランドにクラブハウス完成。
2018年度
有澤主将のもと関西大学Bリーグで3位の成績を収め、田中祐輝(FL、筑紫丘)が関西大学ラグビーBリーグベスト15に選ばれる。
京大のユニフォーム
カラーはスクールカラーの濃紺。オックスフォード・ブルー
マークは「立てる雄獅子」。ケンブリッジ・ライオン