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2022

ルーローハン

日野坪から紹介を受けた根鈴です。彼が書いてくれた私の紹介文からも読み取ることができると思いますが、彼は友人の「怠惰な姿」が三度の飯より好きなやつで、「授業の事前抽選申し込むの忘れてた!」とか「1限寝坊して行けなかった…」みたいな怠惰エピソードを話すと心の底から嬉しそうな笑顔を見せてくれます。


ところで、皆さんは魯肉飯(ルーローハン)という食べ物をご存知でしょうか。台湾の庶民的な食べ物の一つで、細かく刻んだ豚バラ肉を甘辛い醤油タレで煮込み、白飯の上にタレと一緒にかけたどんぶりで、トロトロの甘辛いお肉がご飯によくあう非常に美味な食べ物です。そんな素敵な食べ物である魯肉飯なのですが、我々二回生の中では特殊な(やや侮蔑的な)意味を持つ単語として使われています。

ある日私は、練習を終えてグラウンドから帰る道中、えいすけとげんとと一緒に、この後昼ご飯に何を食べたいか?ということについて話していました。夏バテ気味なこともありあまり食欲のわかなかった我々は、なかなかこれだというアイデアが浮かばず、議論は難航していました。私は、ふと思いつき、「俺、魯肉飯食べたい」と提案しました。名案だと思ったのですが、「なんだなんだ…?」と彼らは怪訝な顔つきでこちらを見てきました。どうやら彼らは私の提案を「ほかの人が知らない料理名を出すことで料理の知識でマウントを取ろうとしたもの」と解釈したようで、いくら釈明しても聞く耳を持たず、果てには私のことを魯肉飯野郎と呼びさえしました。それから彼らはこのエピソードを同期の皆に説き、魯肉飯は「専門的な知識や道具などをひけらかしたり、それによってマウントを取ろうとすること」を意味する単語として定着し、もっぱら私に向かって「今のルーローハン?」と指摘する謎の文化が築かれてしまったのでした。


次はこの風潮を生み出した悪の根源である菊地です。私が百均のサンダルを履いていたところ同期たちが「どこの便所から盗んできたんだ」とか言ってくるので、ナイキのいい感じのサンダルに買い換えたのですが、彼はひとり「田舎の原風景がリゾート開発で失われたような気分だ」とか微妙に腹立つことを言って悲しんでいました。


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