あいちゃんから紹介を受けました、五十嵐です。変なやつばっかりの同期の中で、僕は抜きん出てまともな人だと思っています。
中学に入りたての頃、クラスの中を深めるために、帰りの会でその日の当番が自分の趣味を一つ話す時間みたいなのがありました。僕は中学受験して入ったので、周りの人は知らない人ばかりです。多少爪痕を残したいと思った僕は、前から少し練習をしていたルービックキューブを披露することにしました。少し緊張しましたが、みんなの前で6面揃えてみせました。もちろんみんなは大歓声。すごく気持ちよかったです。
その後も僕がルービックキューブを6面揃えられるというのは、ずっと学年に語り継がれていました。友達に頼まれれば(自慢げに)披露することもありました。しかし、転機が訪れます。中学3年生になったころ、ルービックキューブが学年で大流行しました。自由な学校だったので常に教室にルービックキューブが5個置いてあるみたいな状況で、授業中にかちゃかちゃやってる人もいました。そんな状況だったので、みんなの成長スピードは著しいものでした。
初めの頃こそ6面揃えれるのは数人だったのでまだ良かったのですが、時が経つに連れて6面揃えれる人が増えてくると、実は揃えられるのはそんなにすごいことじゃないんじゃないかとみんなが薄々気づき始めます。
最初はすごい勢いでタイムを縮めてくる同級生になんとか対抗しようと練習を重ねましたが、それも強すぎてすぐに諦めてしまいました。
そして、ルービックキューブが手順を覚えるだけで頭を使わず揃えられることに多くの人が気付いた結果、僕が一年生の時にドヤ顔で6面を披露したことが、ネタとしていじられるようになってしまいました。
しまいには、学年で4✖️4だったり、12面体ルービックキューブが流行る頃、僕は完全に蚊帳の外で、悲しくなってしまうのでクラスでルービックキューブを触ることもなくなってしまいました。なかなかあんまりな中学の頃の思い出です。
次は、変なやつばっかりの2回生には珍しい、しっかりもののかほちゃんです。来年この評価が覆っていないことを願います。