初めまして,梓ちゃんから紹介を受けました,一回生の小玉秋太朗です(明和高校卒).ちょっと九州をいじり過ぎたなと反省しています.僕は九州に上陸した記憶がない(小さい頃にはあったかも)ので,来年の九大戦での九州観光を楽しみにしておきたいと思います.
さて,そんな名古屋愛の強い僕ですが,実は小学5年から中学1年までアメリカのテキサス州のダラスに住んでいました.テキサスといえばカウボーイのイメージで,砂しかないような田舎を想像されそうですが,実際は土地が広めの普通のアメリカの町という感じです.テキサスでは,平日は現地の学校に通い,土曜日は補習校と呼ばれる日本の学校に行っていました.そんなわけで,英語はある程度話せるようになり,帰国子女となって名古屋に帰ってきたのです.しかし,ピークは帰国直後でした.英会話をする機会もなく,英語の会話力は次第に衰えていってしまいました.帰国から6年近く経った今年の3月,僕はフロリダにいました.このブログでは色々あったフロリダ旅行について書きたいと思います.
昨年私は駿台名古屋校で浪人しており,そこには同じく明和高校卒で浪人していた友達何人もいました.その中の2人,S君とR君は高校三年時のクラスも同じで,駿台でもよくお昼を一緒に食べていました.共テが終わった頃,そんな二人に卒業旅行に行こうと誘われ,当然国内旅行だと思って話を聞くと,行き先はまさかのフロリダ.そう,あのアメリカのフロリダだったのです.S君の父親の中学からの友達のKさんという人がフロリダに住んでおり,S君一家は何度かフロリダに行っていたらしいのです.そんなKさんの家に泊めさせていただき,フロリダのディズニーに行くというのが一番の目的でした.こうして始まった駿台卒業旅行プロジェクトは,多くのトラブルに見舞われることとなったのでした.
トラブル1
Kさんと連絡をとり,Kさんの家に泊まることが確定した後,あることが発覚したのです.S君本人が,Kさんと会ったのは幼稚園の頃(まだKさんが日本にいた頃)が最後だったのです.S君の家族はKさんとの交流があったものの,S君はフロリダに行ったことがない上に,ほぼ初対面みたいなものだったのです.そんな3人ともがほぼ初対面の人の家に,しかもアメリカにある家にタダで泊まらせていただくこととなったのです.不安しかありませんでした.
トラブル2
受験の年を締めくくる3月.そう,それは一番忙しい時期なのです.引っ越しや入学準備,浪人生にとっては遊べていなかった友達との予定もたくさん入っていました.そんな3人の予定はなかなか合わず,主には僕の予定のせいで,フロリダでの滞在は4泊5日.初日は深夜に到着し,最終日は早朝に出発する予定だったため,実質3日間しかありませんでした.海外旅行としては異例の短さだったのです.まぁそんな予定も崩れてしまうのですが…
トラブル3
前提として,僕,S君,R君の3人は皆,浪人生であり,あとがない受験生.そんな3人にとって,入試も合格発表も終わった後の卒業旅行の予定を決める余裕などあるはずもなく,色々なことがギリギリで決まっていきました.国際線の航空機は2ヶ月前には予約をしないと価格が高騰してしまうと聞き,私大入試直前に航空券の予約アプリを入れてみると,残り数席.焦りに焦って深夜にキャンセル不可の航空チケットを買うことになったのです.そうして買った航空券は成田発,ニューヨークの近くのニューアーク経由でフロリダ着.残されたチケットは少なく,乗り換え時間は2時間強とかなりタイトなスケジュールになってしまいました.
こうして不安を抱えながら始まった旅は成田空港まで順調でした.ただ,順調なのはそこまででした.まず,成田からニューアークまでの便が遅延し,乗り換えに失敗.ニューアークの入国審査では,海外には存在しない浪人生という身分をなんとか誤魔化して入国できたものの,不幸にも,夜での乗り換えだったため,その日は別の便に変えることもできず,翌日の始発に乗ることとなりました.浪人生3人はニューアークで一晩を過ごす必要があったのです.ニューアークのあるニュージャージー州では20歳以下のみでのホテルの宿泊が禁止されていたため,航空会社からのホテル提供のオファーを断ることとなり,空港で野宿するしかありませんでした.航空会社の配慮で,食事券をもらい,なんとか夜を凌ぐことはできたものの,ろくに寝ることもできず,翌日のディズニーを迎えることとなったのです.
フロリダ初日,予定は大幅に変更され,空港近くで荷物を預けてからウーバータクシーで直接デイズニーへ向かいました.タクシーの中では拙い英語でなんとか運転手との会話を乗り切り,ついにディズニーへ到着.ここからは気楽なもので,眠いながらも普通にパークを楽しむことができました.やはりアメリカのディズニーは規模が違いました.そして夜,パークの駐車場でKさんと初めて対面し,家まで送ってもらいました.とてもいい感じの日本人で,不安も晴れ,かなり安心して滞在することができました.フロリダ2日目はユニバへ行き,ここでも十分楽しむことができました.日本のユニバとは比べ物にならないくらいクオリティーが高く,疲れ切って帰ってきました.フロリダ3日目はKさん一家と共に大きな自然公園に行き,カヌーを楽しみました.Kさん一家には小学生くらいの子供が2人いて,始めは人見知りをされていた気がしますが,一緒に遊んでいるうちに仲良くなってくれました.楽しくカヌーをしたあと,アメリカっぽく海パン一丁のままバーベーキューをしました.そして家に帰ってから地獄に襲われるのでした.
トラブル4
僕ら浪人生は一年間駿台の中に引きこもっていたため,太陽の光を浴びることがなく,肌はかなり白くなっていました.そんな僕らにとって,フロリダの太陽光は強すぎました.その日は雲一つない晴天で絶好のカヌー日和だったのですが,日光を舐めていた僕らは日焼け止めを一切塗らずに上裸で遊んでいました.家に帰ると肌は真っ赤になり,シャワーは自殺行為と化しました.初めて経験する日焼けでした.その後一週間は皮が捲れ続け,上半身はずっとヒリヒリしていました.
こうしてフロリダでの3日間の生活は終わり,4日目の朝,フロリダを出発.同じルートで名古屋まで帰ることになりましたが,帰りは大したトラブルはなく,無事に帰ってくることができました.
色々とトラブルのあった卒業旅行でしたが,総じて楽しく,とてもいい経験になりました.海外経験のない二人を見ていたら英語の重要さを再確認することができました.海外経験をさせてくれ,浪人期を支えてくれた上に,卒業旅行まで行かせてくれた親に感謝です.いつかは自費でどこか英語圏ではないところにでも行ってみたいと思います.
さて,次のブログは,一回生のうちからリーグ戦をスタメンに抜擢され,一時は僕ら代の主将になるだろうと噂されていたものの,朝に弱かったり,単位取得が危ぶまれていたりと色々と心配な佐野僚くんです.僕らの代の主将は一体誰が務めるのでしょうか…

