よねの次はジャイの予定でしたが、急遽わたくし鈴木歩真が担当することとなりました。ジャイがブログを貯めてる間に僕の身の回りにもいろんなことがあり、ブログを三本も書いてしまいました。ちなみに残りの2本は少し過激な内容となり、見られると方々に都合が悪くなるのでボツにしました。興味のある人は僕のところまで。前の人の紹介文がないとブログの書き出しって難しいですね。というわけで本編どうぞ。
その朝、私の胸は高鳴っていた。何を隠そう、今日は某マッチングアプリで仲良くなった女の子と飲みに行く日なのだ。彼女は某女子大に通う大学生で、お顔がなかなかに可愛い。しかも同い年。この日のために2日前にその子と電話して、既にある程度仲良くなることができていた。これはチャンスありやでぇ(溝口監督)。この出会いで確実に成果を上げるべく、徹底的に準備をする―今回の私はさながら軍師孔明であった。不安と期待が入り混じった私の胸は、昨晩からドキドキと静かな鼓動を鳴らし続けていた。それ程までに私は、彼女に会えるのを楽しみにしていたのだ。
燦々と輝く太陽は、今日という一日が素晴らしい日になることを予感させる。よし、まずは朝ごはんを食べて、筋トレに出掛けよう。彼女に相応しい男であるために、僕も男を磨いておかなくては。そんな風に考えながら朝の支度を進めていた私のもとに、一通のLINEが届いた。送り主は彼女である。ああ、なるほど。きっと彼女は昨夜の私のメッセージに対し、「私も楽しみにしてる!」といった内容の返信をくれたんだな。などと考えながらウキウキとメッセージを開くと、そこにはこう書かれていた。
「ごめん、前の予定が長引きそうで、今日遊びに行くの厳しくなっちゃった~!」
クソである。はい、オッパッピー(精神崩壊)。僕の対戦履歴に新たな黒星が刻まれました。しかもよりにもよってドタキャンですわ。女ってなんなんすか?自分は選ぶ側やと勘違いしてるんとちゃいますか?いや、別に全然構いませんよ、出会いなんかいくらでもありますから。全然気にしてないから、うん。今日は普通にウエイト行って勉強でもしますわ。最近金欠やってん。お金使わんで済むし、むしろ助かるわ~。ほんまに気にしてへんからね?
とまあ、このように大敗北を喫したわけです。この日を相当楽しみにしていたので僕は大ダメージを受け、完全に気力を失ってしまいました。結局ウエイトにも勉強にも行かず、家でアザラシのように横たわっていました。そんな私のもとに、噂を聞きつけた朝比奈さんが連絡をよこしてきました。「敗北を喫したらしいあゆまよ――」なめてますね。「大文字山に登らないか―?」一日の予定がエラい落差です。女の子と楽しくお食事のはずが、ラグビー部の男どもと山登り?そんなん行くわけな「行きます。行かせてください。」即答でした。家でひとり寂しくしてたので、正直めちゃくちゃ嬉しかったです。心の穴を埋めてくれる楽しいイベントを欲していたんです。ありがとう朝比奈さん。というわけで結局その日は朝比奈さん、ねれうす、けいじくんと一緒に、夕暮れの大文字山に登り、下山した後は田付さんも合流してみんなでお好み焼きを食べました。結論から言うと、最高の休日でした。実は大文字山に登るのは、大学四年目にして初めてでした。山頂からは美しい夕焼けとともに京都の街並みが一望でき、開け切った視界は僕の荒んだ心を洗い流してくれました。日が沈むと、赤く照らされていた街はポツポツと光を灯しはじめ、次第に美しい夜景へと変わっていきました。涼しい夜風が私の頬を撫で、私は京都の街と、そして自然とひとつになったような気分になりました。ああ、もう女絡みいりません。この美しい街京都で学業に専念して、友人と楽しく遊び、ラグビーに打ち込む。それさえあれば、私にはもう何もいらない。素敵な大学生活じゃないか。
後日、その女の子とリスケして飲みに行けることになりました。諦めきれませんでした。要はリベンジマッチです。そこそこ話も盛り上がり、僕にとっては結構楽しい一日となりました。しかし彼女にとってはそうではなかったようです。トイレから帰ってきたときにチラッと彼女のスマホが見えたのですが、私がトイレに行ってる間、彼女はタップルで別の男とメッセージをしていました。そして一軒目を終えたところで、彼女は飽きた様子で颯爽と帰っていきました。
女はクソ(再び精神崩壊)。私は彼女に2度の敗北を喫したのでした。どうやらもう一回大文字山に登って心を洗う必要がありそうです。
次は、最近同じく敗北を喫したらしいねれうすです。もう我々は一生男だけでキャンプに出掛けて、傷を舐め合いながら儚い人生を終えましょう。