MATCH INFO
試合日程・結果

試合結果
定期戦
2021年12月19日(日)12:00 @秩父宮ラグビー場
京都大学 17
22 東京大学A
5 前半 5
12 後半 17
T G PG DG T G PG DG
1 0 前半 1 0
2 1 後半 3 1

[試合結果]-----------------------------------------------------

2021/12/19(日) レフリー:山本 哲士


   定期戦 対 東京大学A 12:00 K.O

先蹴:東京大学A AT 秩父宮ラグビー場

<試合結果>

京都大学A  17-22  東京大学A

前/後 前/後

1/2 T 1/3

0/1 G 0/1

0/0 PG 0/0

0/0 DG 0/0

5/12 計 5/17

8/9 P 3/1

0/0 F 2/1


<メンバー>

【京都大学A】

1.和氣宏典(3)東海

2.渡邊将太(3)県立浦和

3.山田康策(5)明和

4.佐竹開斗(3)県立浦和

5.森本智仁(4)愛光

6.高原彰吾(4)大阪桐蔭

7.笹井亮志(3)膳所

8.中山脩(3)灘

9.久家杏太(3)済々黌

10.村上敬一朗(2)神戸

11.酒井寛太朗(4)東大寺学園

12.宮原正重(3)灘

13.水野武(4)西大和学園

14.加清渓太(2)都立青山

15.松本和樹(4)県立浦和

16.小向拓未(2)開明

17.宮田墾(M1)金沢桜丘

18.佐藤孔明(2)清真学園

19.梅園倫太郎(2)神戸

20.朝比奈佑紀(2)神戸

21.伊藤佳樹(5)明和

22.野澤朋仁(1)北野

23.大鶴健(1)灘

24.平手佑季(4)一宮

25.加藤聡(4)明善

26.荻野晃平(3)静岡


【東京大学A】

1.後藤達哉(3)宇都宮

2.齊藤海杜(4)県立千葉

3.笹俣凌(3)駒場東邦

4.松本純輝(4)聖光学院

5.永山隼平(4)日比谷

6.松元暢広(3)湘南

7.北野公一朗(4)西大和

8.今塩屋亮太(4)桐光

9.津田遼大(4)北野

10.杉浦育実(4)本郷

11.垣内太朗(4)桐光

12.五代勢弦尚(3)都立青山

13.杉井智哉(3)浦和

14.甲斐豊(4)湘南

15.桑田昴(1)日比谷

16.石田健太郎(4)日比谷

17.三方優介(3)浦和

18.池上暁雄(1)International School Bangkok

19.岩下大斗(3)桐光

20.吉田有佑(4)明和

21.魚住承吾(4)六甲学院

22.財木一多(3)開成

23.鈴木陸人(2)浦和

24.佐川正憲(3)札幌南

25.大山修蔵(3)県立千葉


<試合経過>


12分 東大 京大陣 22M内右東大ラインアウトより左に展開し6がコーナー右にトライ。[11c-×]【0-5】


18分 京大 交代 10.村上→23.大鶴


25分 京大 東大陣 22M内左京大スクラムより9.久家→13.水野にパスが渡り、コーナー左にトライ。[14.加清c-×]【5-5】


39分 京大 交代 5.森本→19.梅園


  HALF TIME( 5ー5 )


0分 京大 交代 19.梅園→5.森本


0分 東大 交代 7→20


7分 東大 京大陣 22M内右東大ラインアウトよりモール形成、2がコーナー右にトライ。[11c-×]【5-10】


9分 京大 交代 5.森本→19.梅園


12分 京大 交代 8.中山→21.伊藤


12分~24分 京大 出血一時交代 2.渡邊→16.小向


13分 東大 交代 8→7


19分 京大 シンビン 19.梅園 反則の繰り返し


23分 京大 交代 9.久家→22.野澤 21.伊藤→5.森本


28分 東大 京大陣 22M内右東大ラインアウトよりモール形成、2がコーナー右にトライ。[11c-×]【5-15】


30分 京大 交代 5.森本→21.伊藤 


35分 東大 交代 9→25 10→24


39分 京大 東大陣 22M内左京大スクラムより、21.伊藤→22.野澤→14.加清にパスが渡り、コーナー左にトライ。[14.加清c-×]【10-15】


42分 京大 東大陣 10M内右で14.加清が相手のパスをターンオーバー、22.野澤→1.和氣にパスが渡りラック。22.野澤がラックよりディフェンスの隙をついて抜け出し13.水野にパス、そのままコーナー右にトライ。[14.加清c-〇]【17-15】


46分 東大 京大陣 22M内左東大ラインアウトよりモール形成、20がコーナー左にトライ。[25c-〇]【17-22】


NO SIDE ( 17ー22 )


スコアラー:中上 真悠子


-------------------------------【コメント】-------------------------------


溝口 正人監督

京大ラグビー部の100周年サイトの東大特集で「タックルの東大、展開の京大」という見出しがあったが、本日のゲームはその真逆の展開となった。自陣からでも外まで展開してくる東大に対し、前に出るデフェンスでそれを凌ぐ京大。前半はお互い譲らず5-5のイーブンで折り返す。

後半もこの展開は続くが、東大の大型FWの圧力と執拗なまでに展開してくる攻撃に、スクラムがやられ出し、ハイタックルなど多くのペナルティをしてしまう。結果、自陣でのペナルティからゴール前のラインアウトモールを起点に大型FWにゴリゴリやられ2トライを献上。残り10分で5-15となった。しかしここから、悪い流れを断ち切り主将の水野を中心に攻めて10-15、そしてロスタイムに17-15と逆転する。本当にこの逆転は素晴らしかった。

しかし東大もまだまだ諦めてくれない。ロスタイム残り数分からラインアウトモールを押し込まれノーサイド寸前でトライを奪われた。

結果は負けてしまったが、アタック、デフェンス、そして気迫でも水野組の最終戦に相応しいゲームを見せてくれたと思う。

ただ、本日のbetter sideは東大だったのだろう。


水野 武 (4回 主将 西大和学園) CTB

とにかく気持ちで負けるな、今年の全てを出し切れ、そう言って試合に臨みました。今思えば今年初めてのシーソーゲームでした。なかなかペースを掴めませんでしたが我慢し続け、最後には逆転まで行きました。しかし最後の最後に失点し負けてしまいました。

A戦が終わった後、グラウンドに立っていなかったメンバーやスタッフ含め、多くのメンバーが涙を流していました。これこそが、僕が16年間ラグビーを続けてきた理由です。幼稚園からのラグビー人生では、とにかく走らされるしんどい練習、不調続きでなかなかいいプレーができない期間、メンバーから外れる経験、怪我でなかなか復帰できない時期、何度も辛いことがあり、何度も辞めたいと思ったものでした。しかしそれでも諦めずに本気で頑張った者だけが、試合に想いをぶつけることができ、勝っても負けても、言葉では表すことのできない感動を体感できるのだと思っています。

皆の涙は個々人がこの1年間全力でラグビーに取り組み、またその気持ちでチームが一つになれたことを証明してくれるものでした。

最後にこれだけ素晴らしく美しい景色をみせてくれたチームには本当に感謝しています。皆よく頑張ってくれました。もう何も後悔はありません。

最後になりますが、この1年間京都大学ラグビー部を支えてくださった監督団、OB、保護者の皆様、また最後までついてきてくれたチームメイトたち、本当にありがとうございました。


高原 彰吾 (4回 副将 大阪桐蔭) FL

最高の舞台で最高の相手と試合ができる機会に恵まれたことに多大な感謝をしながらこの一戦に臨みました。試合前に話していた通り、出場した一人一人が今年一責任感強くプレーしたのではないかと思います。溝口監督がよくおっしゃられることで「ラグビーは勝たなおもろない」という言葉がありますが、まさにそれを実感させられる試合でした。秩父宮ラグビー場での東京大学戦に1stジャージを着て出場することは筆舌に尽くしがたい幸福感がありましたが、結果としてはただの負けなのでおもろくはなかったです。逆に東大の部員は幸福感と同時に最高の“おもろさ”で満たされたんだと想像すると憎くて仕方ありません。渡邊組による倍返し、いや1000倍返しを願うばかりです。

本メールは新4回生以下現役部員も目に通すかと思いますので、少しだけ具体的な内容にも触れておきます。この試合の大きな敗因は“中盤エリアでの反則の多さ”と“その先に待つFWの近場のコンタクト戦、モールDF”です。リーダー陣は序盤の展開を見て「中盤エリアの反則=被トライ」とすぐに認識しメンバーに共有、規律面をもっと早く統制せねばなりませんでした。またモールDFの劣勢に関しては、スカウティングしながら十分な対策を講じなかったFWリーダーの私の怠慢によるものでした。最終、モールでのサヨナラトライを許す結果となりメンバーに合わせる顔がありませんし、自らの情けなさに試合後涙を流すことすらできませんでした。新チームには全試合に怠らず最高の準備をして臨んでもらいたいです。

最後になりますが、レギュラーが確約されたわけでもなかった頼りない自分を副将に拝命いただいた監督団各位、そんな自分についてきてくれた同期・先輩後輩のみんなには感謝しかありません。おかげさまで充実した幸せなかけがえのない時間を送ることができました。今後については、今までさぼりにさぼってきた勉強でもしながらじっくり考えたいと思います。ありがとうございました。また宇治に行きたいです。


森本智仁(4回 愛光) LO

まず秩父宮ラグビー場というこの上ない舞台で引退試合ができたことに心から感謝しています。個人的には試合の最後までピッチに立っていられなかったのが悔しいですが楽しませていただきました。来年後輩に雪辱を果たしてもらいたいです。

応援ありがとうございました。


酒井 寛太朗 (4回 東大寺学園) WTB

結果的には負けてしまったものの、自分の4年間を出せた試合だったと思います。一方で次の日になっても負けの悔しさと言うものは残っていて、多分一生この悔しさは消えないと思うので、これを糧にこれから先もなんらかの形でラグビーを続けていけたら、と考えております。

最後になりましたが、チームとしての環境を整えていただけたのももちろんですが、個人としても素人同然で入部した僕がここまで来れたのは監督団の皆様、後輩や同期、先輩方やOBの皆様のおかげに他なりません。4年間お世話になり、本当に有難うございました。


松本 和樹 (4回 県立浦和) FB

今日の試合は、自分たちのやりたいことが出来ずに悔しい結果に終わってしまいました。後輩たちにはこの結果を忘れずに、もっと強いチームを作っていって欲しいです。

今年のチームは、「岐路」というスローガンを掲げて活動してきました。龍谷大学などのBリーグ上位チームとの力の差は、遠いようで近いような、近いようで遠いような、そんな距離感だと思います。普段の練習から、龍谷大学や同志社大学といった相手に勝つという目標を常に忘れずに頑張って欲しいと思います。

四年間ありがとうございました。


伊藤 佳樹(5回 明和) NO8

まずは、今シーズン応援していただいた関係者の皆様、チームに戻った僕を受け入れてくれた現役、監督団の皆様に感謝申し上げます。

昨日、自分の人生最後の大学ラグビーが終わりました。去年出来なかった東大戦の舞台に立たせてもらえたこととても嬉しく思います。

結果は負けてしまい、悔しさと覆ることのない勝負の世界の厳しさを感じましたが、こうした気持ちを味わえるほど熱い気持ちでラグビーに打ち込んだという充実感がありました。

また、昨日の試合を通じて改めて水野組の良さ、京大ラグビー部の良さを感じました。後輩たちにも、受け継がれてきたこの伝統、文化を大切にして来年のリーグ戦、東大戦ではリベンジしてほしいなと思います。

そして、来年のチームも間違いなく応援したくなるいいチームで、頼もしい後輩たちです。OBの皆様方におかれましてはより一層の応援をお願いいたします。私もいちOBとして応援させていただきたいと思います。

5年間お世話になりました。

本当にありがとうございました。


宮田 墾(M1 金沢桜丘) PR

水野組としての最終戦である東大戦に負けたことが今はただただ悔しいです。この負けを糧に、後輩達にはさらに強く成長していってほしいです。そして来年必ず東大に勝利してくれると信じています!

学部と合わせ5年間ラグビー部には本当にお世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。


山田 康策(5回 明和) PR

先日の試合をもって、僕の5年間の大学ラグビー生活が終わりました。今年のチームは攻守にバランスが取れた素晴らしいチームで、頼もしい後輩達とともに試合に出るのはとても楽しく、充実した時間を過ごすことができました。そんな素晴らしいチームを作り上げた水野と高原の両将のリーダーシップは尊敬に値します。だからこそ、最後の試合を勝って水野組の有終の美を飾ることができなかったのは本当に悔しいです。この悔しさは来年後輩達が必ず晴らしてくれると信じています。

最後になりますが、5年間多大なるご支援、ご声援を頂きありがとうございました。


渡邊 将太 (3回 県立浦和) HO

今までの人生で1番悔しい敗北でした。自分の不甲斐なさを突きつけられ、また東大もキツいことをしてきたのだろうという自信を見せつけられました。多くのものを残してくれた今年の4回生から出された最後の宿題のように感じています。来年は絶対に勝ちたいです。


久家 杏太 (3回 済々黌) SH

4回生との最後の試合で勝つことできず非常に悔しいです。ペナルティが重なったところを修正できず、敵陣になかなか入れなかったことが攻めきれなかった原因だと思います。個人としてはトライに繋がるプレーをすることを目標としていましたが、あまり積極的に仕掛けることができず、心残りがある結果になってしまいました。

来年は自分たち最上回生がさらにチームを強くして、今年引退された先輩たちの分も必ず勝利します。


--------------------------------------------------------------


☆本日のマン・オブザマッチ☆

水野 武 (主将 4回 西大和学園) CTB

AT・DFともに獅子奮迅の大活躍だったから。


--------------------------------------------------------------

近年稀に見る一歩も譲らない展開の末、最後に逆転トライを許し敗北となりました。勝ちにこだわっていた分悔しさも大きいですが、秩父宮という素晴らしい舞台で魂を込めてプレーできたことを誇りに思います。お越しいただいた皆様、グラウンドに響き渡る声援が大きな力となりました。誠にありがとうございました。

記念すべき100回大会となる来年の東大戦で、この借りを返すことができるように日々精進して参ります。来年も皆様のご支援とご声援を賜りますようお願い申し上げます。よいお年をお迎えください。

MG 村田 万里子