こんにちは。近年京都嫌い本の発売などで一気に評判を落としてしまっている京都出身の石田祐子です。その影響をもろに受けているらしい稲田くんの京都人イメージをこれから少しでも挽回していきたいなと思います。
いくら京都人が嫌いな人でも、その街の美しさは認めないわけにはいかないでしょう。その最たるものは鴨川でしょうか。あかるい春の宵に、電灯の下の桜の木が石畳にはらはらと花弁を散らす姿はとても幻想的で、うっとりと酔わされます。
そんな散歩を楽しんでいた3月のある夕方のこと。休憩がてら土手に座って小説の頁をくっていると、リュック姿の目のくりくりした男の人が近づいてきました。
「ぼく、大学の……いっ一回生なんですけど
多分嘘です。わかりやすいくらい。
「実は今、靴磨きの仕事をさせていただいていて」
??、、、あっ!
ハッと頭に浮かぶものがありました。皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか?一年ほど前に、このブログで同じような靴磨き君が登場したことを。私はあの不思議な話が大好きでとても笑わせてもらいました。そして今、目の前に、その彼かもしれない人物が立っているのです。もう一年以上そのような意味不明な活動を行なっているのかと思うと、その瞬間から笑いがこみ上げてきて、必死に押し殺しました。
予想通り、彼は話を続けます。
「ぼくがなんで靴磨きをやらせていただいているかというと〜
きましたきました例の話!
「ぼくは個展を開きたいんですよぉ
、、あれ?何か違うような、、
「でもね、ぼくが個展を開きます!って言っても誰も来ないじゃないですか〜。だからまず、ぼくを知って欲しいんですよ!
あれれれ?確か、前は経営コンサルタントになりたいんじゃなかったのかな?
「どうですか?靴、ブーツでも磨きますよ!
ううん、、困ったことになりました。
新手の詐欺かもと警戒した私はやんわりと断ってその場を去りました。彼は残念そうに
「また機会があればぜひ!
とか言っていました。
いくら取るつもりだったのかわかりませんが、アルバイトより稼げるなんてことは無さそうだし、広報のためだとしてもSNSとか手段はあるのになぜ鴨川で靴磨きなんてわざわざやるのか、不思議です。そもそも、前の人物と違う人なんでしょうか?疑問がたくさん残りましたが、とりあえず、私は面白かったので良いということにしました。
考えないようにしていたのに、家への帰り道、もっとおかしな点に気がついてしまいました。彼は一切名乗らなかったのです。作品も全然見せませんでした。本当に個展を開くのなら、名前を知ってもらえた方がいいに決まっています。
ぜんぶ嘘なんでしょうか?だとしたら何のための嘘なんですか?
まっっったく意味がわからなくなった私は考えることをやめました。一つ考えられるのは、鴨川沿いで靴磨きして人を混乱させる謎商法が流行しているということです。なにかもっと妥当な仮説が有ればぜひ教えてください。
次は、そんな商法には引っかからないだろう、頼れる同期マネージャーの村田万里子ちゃんです。そんな彼女は、意外にも韓国系グループにハマっているらしく、そのギャップにどきどきさせられます。
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そういう商法流行ってる?
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