時は1823年、イングランドの緑豊かな田園に囲まれた由緒あるパブリックスクールにて一人の少年がフットボールに参加していた。彼の名をウィリアム・ウェッブ・エリス。彼はフットボールの試合にもかかわらず、突然ボールを手に持ち走り出した!この出来事から生まれた手の使用を許されたフットボールはエリス少年の母校のパブリックスクールの名称から「Rugby football」と呼ばれ世界中でプレイされることになったのだった...。
時代は移り変わり、2025年初夏。隠元和尚が建立した黄檗山のほど近く、京都大学宇治グラウンドにて、一人の少年ソノダが新たな国際スポーツの誕生を目論見、ラグビーをプレイ中に反則を犯しまくってやろうと決意した。以下は新スポーツ誕生のため、しぶしぶ行う予定の反則一覧である。
一、スクラムは崩す
試合でスクラムで負けているときの無力感たるや。どうせペナルティをとられるならこっちから崩してしまいましょう。
一、積極的にセルフジャッジをする
すでに実践している人もいますね。ラグビーはレフェリーが権力を持ちすぎていてよくない。主権在民主義に基づき、プレイヤーもジャッジ権を行使してもよいではないですか。セルフジャッジをするとあいまいなルールもレフェリー任せではなく自分でも調べるようになると思います。最終的にレフェリーなしラグビーを行えるようになるといいですね。
一、キックオフを後ろ向きに蹴る
高校時代から疑問でした。なぜトライをとられた相手陣にボールを蹴りこまなければいけないのか。弱小チームが無限にディフェンスしなくてはいけないのはルールの欠陥と言わざるを得ません。トライされたのだからアタックから始めてもよいと思いませんか。
一、タックルしてくるやつを殴る
よく考えたらタックルとか危なすぎると思いませんか。危険なプレーをしてくるやつには反撃してもよいと思います。ちなみにモールを組んでいるとき普通に殴ってくるやつがいますがあれは何で許されているのでしょうか。
一、モールをされたらペナルティと叫ぶ
ラインアウトモールは完全にバックスの休憩時間になっててずるいのでペナルティにしましょう。先ほどセルフジャッジを合法化したのでペナルティと叫べばペナルティになります。同じ理由でピックも禁止にしてほしいです。
これらの新ルールが反映されたスポーツはさぞ魅力的なものになっていることでしょう。発祥地に基づいて「Uji football」と名付けられるであろうこのスポーツの発展を祈願して。続きはウエイトリーダー橋本君です。