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ホームページをご覧の皆様、こんにちは!
1月26日に納会が行われ、新チームへ正式に代替わりいたしました。
昨年度は、OBの皆様や保護者の皆様をはじめ、多くの方々から温かいご支援・ご声援を賜り、心より感謝申し上げます。
入替戦出場を目標に、全力でラグビーに取り組んできた選手たちを、経済的なご支援や試合での熱い応援など、さまざまな形で支えていただきました。本当にありがとうございました。
また、新チームは以下の4名が中心となり、チームを率いてまいります。
主将:草野太耀
副将:新家洋平
主務:山口博生
風紀委員:五十嵐諒
2025年度の草野組も、OB・保護者の皆様の温かい応援とご支援をいただけますと幸いです。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
また引退に際し、2024年度・大鶴組を支えた4回生の方々から引退コメントをいただきました。ホームページにて順次掲載してまいりますので、ぜひご覧ください。
今回は、大鶴組を牽引してくださった四役の方々のコメントをお届けします。
主将 大鶴健
2024年度京都大学ラグビー部主将を務めさせていただきました大鶴健です。
京大ラグビー部に入部してから4年間、本当にたくさんの方々に支えられ、ここまでラグビーを続けてくることができました。私たちの活動に多大なるご支援を賜りました関係者の皆様方に、改めまして深く御礼申し上げます。
当初目標としていた「AB入替戦出場」は叶いませんでしたが、変化を恐れずにチーム皆で歩んだこの一年間の取り組みは、必ずや近い将来実を結ぶだろうと確信しています。春の英国遠征、菅平合宿、リーグ戦、東大との引退試合など今でも様々なシーンが鮮明に思い出され、一生忘れられない大切な時間であったなあと感じています。
1歳の誕生日にラグビーボールを貰って以来、20年以上常に楕円球を追い続けて今の私があります。ラグビーはまさにこれまでの自分の人生の大きな軸であり、アイデンティティであり、そして憧れの存在でした。人生のどのフェーズにもラグビーボールがそばにあり、本当にたくさんのことを自分に教えてくれました。引退コメントとしてそのうち3つをここに書きたいと思います。
① 「悔しさを次への原動力に変える」
ラグビーは身をもって(ラグビーの場合本当に身をもって)、負けるということの屈辱感、プライドが傷つけられることの痛みを自分に教えてくれました。自分が過去在籍した灘校ラグビー部、京大ラグビー部ともに言えることですが、皆勉強では負けたことがない人たちの集まりなので、非常にプライドが高い人が多い。でも、ラグビーのフィールドに一歩足を踏み入れた瞬間、誰も自分たちのことなんか眼中にない。所詮弱小チームの一選手としか見られないし、実際強豪校と試合をするとこれでもかと物理的にも精神的にもボコボコにされ、当然自分たちのプライドは深く傷つきます。生意気にも勉強だけでなくラグビーにも自信を持っていた自分は、スクール時代に共にプレーしていた友人が強豪校で活躍する姿を見るたびに、非常に悔しい思いをして来ました。でも、だからこそ常に謙虚でいないといけないと思うことができたし、彼らに負けてたまるかと自分の環境でベストを尽くすことができました。懸命に物事に取り組んでいれば自然とそこに自信やプライドが生まれます。しかしやがて‘負ける‘ことによってその自信やプライドが傷つけられる日が必ず来ます。そこで決して腐ることなく、その‘悔しさを次への原動力に変える‘ことができれば、また一歩次のステージに進むことができ、そこにまた自信やプライドが生まれます。自分の成長というのは、このサイクルの先にあるものなのではないかと思います。
② 「1人では何も成し遂げられない」
ラグビーは15対15のスポーツなので、1人がいくら頑張ってもほとんど何も変わりません。15人全員の意識を統一しないといけないし、試合に出られないメンバーも含めて全員が同じ方向を向いていなければ勝利を掴むことはできません。選手だけではなくスタッフ、コーチ、監督、OB、保護者、ファンなど本当にたくさんの方々の支えがあって自分たちがプレーできているということ。だからこそ自分たちはプレーで、支えてくれる方々に恩返しをしなければいけない。ミーティングで何度もチームの大義の一つとしてこの話をしましたが、これは何もラグビーに限ったことではないと思います。これから社会に出るにあたって、常に自分の活動を支えてくれている人たちが周りにいるのだということ、だからこそそれに感謝して、その人たちの期待に応えられるよう一生懸命に取り組むこと。モチベーションを失った時にはここに立ち返ることが重要なのではないかと思います。
③ 「どういう人であるべきか」
ラグビーは自分にとって‘かっこいい人‘とはどんな人かというある意味での理想の人物像を常に与え続けてくれた存在でもあります。例えば仲間のために留学生相手に頭を低く下げてタックルにいく選手は本当にかっこいいと思うし、一方試合メンバーに入れず試合に出られないのに、横を向くことなくチームのために努力を惜しまない選手も本当にかっこいいと思う。目指すべき人物像は人によって異なって然るべきですが、それを教えてくれたのもラグビーです。言葉少なく背中で引っ張る選手もいれば、積極的にコミュニケーションをとることで信頼を得る選手もいる。スキルフルなプレーでチームに貢献する選手もいれば、泥臭く何度もタックルに行き続ける選手もいる。これもラグビーに限った話ではありません。様々な種類の人がいることを許容し、尊重しつつも、自分なりのアイデンティティを見つけ、自分の中では確固たる軸を持って「理想の人物像」に少しでも近づけるように努力する。そしてその人物像をもって自分なりの方法でに社会に貢献すること。これはこれからの自分の人生の大きな目標の一つになるのではないかと思います。
京大ラグビー部に入部してからの4年間、そしてキャプテンとして過ごしたこの1年間、本当に多くのことを学ばせていただきました。自分たちの活動をサポートして下さった関係者の皆様をはじめ、最高の同期と後輩たちには感謝しかありません。これからはOBとして現役の活動をサポートしつつ、自分はラグビーボールを一旦置いて次のステージに進みたいと思います。4年間本当にお世話になりました!
副将 野澤朋仁
今年一年副将を務めました野澤です。もう引退してから一ヶ月が経ったのかと思うとあっという間に感じます。卒論の合間に書いているので駄文で申し訳ありませんが、読んでいただければ幸いです。
初めに、OBOG保護者の方々、その他関係者の方々、今年も多大なるご支援ご声援本当にありがとうございました。皆様のおかげで日々ラグビーに打ち込むことができたこの1年でした。
京都大学ラグビー部というこの環境が自分を成長させてくれた一番の部分は、どんなことでも楽しさを見つけて頑張れる様になったという点じゃないかと思います。ラグビーすることは好きですが、痛いししんどいし練習のメニューを見て一瞬落ち込むこともあります。けどそこで、じゃあ今日グラウンドでこんなことしてみようとか想像したり、ちょっと靴紐の結び方を変えてみたりとかフルコンも楽しいと思い込むことで本当にちょっと楽しくなったりとか、、。極論ですが世界中には満足にしたいことができない環境や子供たちがいる中で、こんな命の危機に瀕せずしんどい思いをできていること自体が幸せというか、そう思ったら部室の滑りそうな階段を降りてグラウンドのでかい石段を降りるだけで心がポカポカするようになりました。何かにイライラしても言葉を発せる幸せで解消されました。そんな感じで部活もそれ以外も人生楽しめる様になったのがこの4年間の収穫です。
楽しかったでいうとやっぱり東大戦はただただ楽しかったです。引退してからもスプライザでいまだに毎日みてます。でもやっぱり入れ替え戦出場、昇格という目標を4年間で一度も達成出来なかったけど楽しかった後悔のない4年間ではあった、というのは何か違うかなと自分は思います。1年の時の東大戦も、2年の龍谷戦も、3年の甲南戦、龍谷戦も、4年の大国戦もまだ見ることができません。たまに、あのハイパンが上手く蹴れてたらとか、あの時レフリーに時間を確認してたらとか、もっと一歩早く反応できてたらとか寝る前に思い出したりして悶々とする時があります。結局のところ勝ったら楽しいし負けたら悔しいので、日々の練習を楽しむことで全力を出して上手くなって、結果がついてくるというのがいいのかなとか思ったりします。
あまり何書いてるかわからなくなってきたので、ここら辺にしといて来年か再来年にあたりに続きを書く機会があったらまた書こうと思います。最後になりますが、先輩後輩同期とチームメイトの人たちには本当に感謝しています。小学生みたいなクソガキを一人間として扱ってくれて、また何の威厳もない副将でしたが毎日のフィットネスとか何だかんだ言うこと聞いてくれてありがとうございました。そして監督団の方々、これまでコーチとしていてくださった方々、4年間本当にお世話になりました。最後に両親、特に今年は遠くからでも応援に来てくれて本当にありがとうございました。何の親孝行もできていませんが、まさかラグビーを大学でもしているとは思わなかった小学生の姿からは、少しは成長した姿を見せれたかなと思います。
本当にありがとうございました!そしてあと2年お願いします!
副将 菊地元登
大鶴組で副将を務めさせていただきました菊地元登です。
まず初めに1年間本当にお疲れさまでした。
振り返ると、今シーズンは1個上のオンでもオフでも偉大だった先輩たちが引退し、また4回生も我の強いメンバーが多く、当初は正直期待より心配が勝っていました。しかしいざ始めってみると、練習ではみんなが全力で取り組み、練習試合では連勝、いつの間にか心配は消し飛んでいきました。けれども肝心リーグ戦では目標には惜しくも届かず、因縁の相手である龍谷大との再戦も叶いませんでした。副将として、1プレーヤーとしてもっと勝利に貢献できたと悔やまれ、申し訳なく思います。ただ、きつい練習を鼓舞しあって楽しみながら強くなっていける理想的なチームとなれたことはとても誇らしく、これはひとえにみんなが一生懸命頑張ってくれたおかげだと思います。本当にありがとう。大鶴組では為せなかったことも今のみんなが力を合わせれば必ず達成できると思うので、また来シーズンも楽しみにしています。
私自身について4年間を思い返すと、正直しんどいことの方が多くて純粋にラグビーを楽しめることは少なかった気がします。1回生は脱臼と手術、2回生は肉離れ、3回生は亜脱臼と普通の部員の半分くらいしかラグビーができていませんでした。いつしか頑張っても裏切られると考えるようになり、自分は不幸だから仕方ないと言い聞かせて他のことに逃げることでなんとか平常心を保ち生活するようになっていました。しかし心の中では高校の時のような熱く心湧くようなラグビーがまたしたいという思いもあり、現状とのギャップにひどく情けなく思える時が何度もありました。そういう自分を最後くらい変えたいと思い、「簡単に諦めない」をモットーに今シーズンに臨みました。常軌を逸した授業のコマ数と研究室での卒論制作を抱えながら意識高く部活に向き合うことは、怠惰な私にとって想像以上に厳しいものでした。しかし目標のために日々を頑張っていると次第に、自分は今真剣に生きているんだと自らを肯定できるようになって、ポジティブに色々なことに向き合えるメンタルに変化していきました。結果、勉学では無事院試に合格し、卒論を書き上げ(きっと単位も取れているはず)、またラグビーでは合宿にまともに参加でき、3か月間続くリーグ戦では全試合に先発し続けることができました。少しは自分の理想のラグビー選手に近づけたかなと思うと、本当に最後の1年気合を入れて頑張って良かったと感じます。ただ4年間一度もMVPをもらうことができなかったのは悔しく、また自分がどこまで成長できるのかまだ気になるので、来シーズン試合に呼んでもらえた時には活躍できるよう頑張って鍛え続けたいと思います。
最後になりましたが、ここまで自分を支えてくれた同期や先輩方、チームの成長を表でも裏でもサポートしてくださった監督団やOBの皆様、そして京都での大学生活を温かく見守ってくれた家族に深く感謝します。本当にありがとうございました。
主務 日野坪英亮
引退して1ヶ月が経ち、少しずつ引退した実感が湧いてきているところです。引退すると部員と会えるのは数えるほどなので、この前納会でみんなに会った時はまだ1ヶ月ぶりなのになんだか嬉しかったです。後輩たちはとっくに次の代の活動が始まっていて、みんなで増量して筋トレして自主練して、という姿を見て頼もしいなと思うと同時にどこか寂しさも感じます。
僕は高校の時から既に京大ラグビー部に入ろうとほとんど決めていたタイプでした。高校ラグビーを引退する前から当然大学でもラグビーはすると思っていたし、受験前には京大ラグビー部からお守りとルイさんの手紙をもらって嬉しかったのを覚えています。入学した後はどこの新歓にも行かずにラグビー部で入部宣言をしていました。なぜそんなに迷わずラグビー部に決めていたか、思い返せば当時の自分なりにラグビーやっておけば必ず良い仲間に出会えると確信していたからでした。ラグビー自体が好きだったというのもありますが、それよりもラグビーを通じてできる仲間が欲しかったんです。4年間を終えた今も自分は全く間違っていなかったと思います。良い先輩、後輩、同期に出会えました。
先輩、後輩、同期以外でも本当に周りの人に恵まれた4年間でした。監督団の皆さんにはどれだけ自分たちの事を考えてもらっているか、4回生になって改めて気づきました。どんな時も僕たちの思いを尊重してくださり、何の不自由もなくプレーさせていただきました。ありがとうございました。OBの方々にも英国遠征をはじめ、たくさんのご支援を頂きました。これ以上ないくらい良い環境でラグビーをプレーできました。ありがとうございました。現役を引退して何年経っても京大ラグビー部に関わってくださっているのは、OBさんもそれだけ良い現役時代を過ごされたからだろうなと思っています。僕たちも自分たちがどれだけ良い4年間を過ごさせてもらったか忘れずに、これからも長く京大ラグビー部を応援していこうと思います。
最後に後輩たちに2つ伝えて終わります。
1つ目に、部活を頑張れる理由とかモチベーションは部活を続ければ続けるほど増えていく、ということです。入部した当初、僕が頑張っていた理由は同期に負けたくないとか、早く試合に出たいとか、自分よがりなものでした。しばらくすると、みんなも頑張っているから自分も頑張りたい、勝って先輩に悔いなく引退してもらいたい、周りの期待に応えたいとも思うようになりました。2年生、3年生で龍谷大学に負けてしまった時は悔しかったけど、その年の全てを懸けた試合の楽しさ、痺れるくらいの緊張感を味わってこんな試合ができるなら1年間頑張れると思えました。4年生にもなると、どんどんうまくなっていく後輩に負けたくない、目標を達成したい、チームを引っ張る存在でありたい、などモチベーションはいくらでもありました。勿論これは自分の経験で、人にもよると思います。でもこの試合のためなら、この人のためなら、みたいなものが小さなことでも少しでも多く見つかると楽しいです。そのために、4年間最後までやり切ってほしいです。
2つ目に、現役でいられる時間を大事にしてください。ラグビー部で過ごす時間がどれだけ貴重なものか、引退しないと分かりません。色んな事を中途半端にせず、真正面から真剣に向き合ってほしいなと思います。
みんながどこまで強くなるのか、楽しみで仕方ありません。また絶対応援しに来ます!
風紀委員 飛鳥真弥
まだ引退した実感がなく、気づけば癖でスプライザを開いてしまいます。それくらい僕の大学生活にとってラグビー部が大きなものだったのだと今になって思います。
押しても押しても進まない魚雷や、永遠に増えていくマルコム、とにかくギスギスしているチームランなどしんどいことも多々ありましたが、振り返れば本当に一瞬でした。
今1番思うことは人に恵まれたということです。途中から入ってきて、ひたすらうるさいこんな僕にどんな先輩方も優しくしてくれて、ラグビーを教えてくれて、飯に連れて行ってくれて、遊びに行ってくれて、感謝しかありません。本当にありがとうございました。ラグビーにおいても日常生活においても、下回生の頃に感じた先輩方の偉大さを後輩は感じてくれているのかな。恐らく自分は到底及ばないなと思います。それくらい高い目標で、憧れの存在でした。これからも飯に誘ってください。思い出話に花を咲かせましょう。
後輩達も本当にいい人ばっかりで、そんな人達とラグビーできたことが僕の大学生活を一段と楽しいものにしてくれたと思っています。夏のしんどい練習も率先して頑張る姿や部活が終わってからも自主練を進んで行なう様子は本当に頼もしくて、負けられないなと思って頑張ることが出来ました。全力で頑張っている人は本当かっこいいなとつくづく思います。あとしょうもないことでも笑ってくれてありがとう。試合見に行くの楽しみにしています。
同期のみんなは正直4回生になるまではそこまで仲良くなかったなと思います。実家なのでなかなか同期と飯に行く機会が少なかったり、めんどくささが勝って遠征の後の旅行に行かなかったりと尖ってたのかもしれません。でも今年4回生になって色んなことがあって、考えが違って揉めたり、話し合いをしたりする中で、初めはバラバラだった頑張る方向が最後はみんなが同じ方向を向いていったような気がしました。その過程があったからこそ、今は本当に信頼出来る最高の同期だったと胸を張って言えます。まさに僕らのスローガンだった「燦」、途中どんなしんどいことがあっても最後は燦々と笑えるようにしたいという願いが体現出来たなと改めて思います。卒業してもしょうもないことで笑い合いましょう。
監督団の皆様、京大生特有の自由さに頭を悩ませることも多々あったと思いますが常に優しくしていただいて、何でもチャレンジさせてもらって本当にありがとうございました。こんな楽しいラグビーはどこを見渡してもないと思います。
最後になりますが、両親には感謝してもしきれません。体重を増やすためにただでさえ兄弟が多くご飯を作るのが大変な中、いっぱいご飯を作ってくれてありがとうございました。マイペースな性格ゆえ、いつも帰る時間が遅く迷惑をかけていました。ごめんなさい。試合もよく見に来てもらって大した活躍出来てなかったですが、いつも応援してもらえて嬉しかったです。大きな怪我なくこうして終えられたのも、サポートあってのものだと思います。本当にありがとう。
来年のスローガンは「昂れ」ですか。めちゃくちゃかっこいいなぁ、そういう熱い!青春!みたいなの大好きです。部室汚かったり、抜けてるやつ多かったり不安なことはありますが、やるときゃやるヤツら(なはず)です。絶対いいチームになると確信してます。みんなで助け合いながら楽しんでください。応援しています。
本当にこれまでありがとうございました!