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2020

人の夢

 酒を飲んで足を滑らせて凄い勢いで川に落ちたとき、あなたはどうやって岸まで戻りますか?

 どうも、そんな時には平泳ぎを選択するタイプの山田有基です。酔っ払って川に落ちるという極限状態を経験すると自分が最も信頼している泳ぎ方を知ることができるので、とてもオススメです。

 さて今回は、去年くらいからラグビー部を席巻している"夢"というものについて書こうと思います。これを説明するために、いくつか例を出したいと思います。例えば、僕が練習終わりに同期の仁木と目を合わせて、「夢」と言ったとします。すると仁木は、「アァ……」と言いながら天を仰ぎ、こちらを見て「行くしかねえ」と言うでしょう。また別の日に、後輩の松本に「夢は?」と聞いたとしましょう。すると松本は、「よだれが出てきました」と言うでしょう。そう、"夢"というのは言わずもがな、京都は一乗寺にある「ラーメン荘 夢を語れ」という二郎系のラーメン屋(通称ゆめかた)です。死ぬほどウマい、漢(おとこ)のラーメンです。

 ゆめかたに行くときはいつもとてもお腹が空いています。しかしゆめかたは人気店なので中毒者たちがたくさん並んでいます。数分~数十分待った後、やっとの思いで店に入り、初めて行った時に筒井と仁木に教えてもらった魔法の言葉「ニンニクフツウヤサイマシマシアブラマシ」とコールし、ラーメンが出てきたら豚を残しすぎないよう注意しながら食らいつき、苦しみながらも完食して吐きそうになりながら店を出て、もう一生行かねえ!!と言いながら帰るのがルーティーンです。その苦しみを忘れた頃にまた一乗寺に赴くことになります。

「男たるものヤサイマシマシは譲れない」
「この苦しみがないとゆめかたじゃない」
このような考えのもと、筒井と仁木と僕はヤサイマシマシアブラマシを継続してきました。しかし、最近になってどうやら後輩たちはヤサイを増してないらしいという話を聞きました。増さなかったら苦しくない、せっかくおいしいものを食べるのに苦しんで食べる必要はないという考え方、いわゆる「持続可能なゆめかた」という新概念です。いつも食べるのに苦しんでいたヤサイを増さないという革命的な発想にその場では「そんなのは男の食べ方じゃない!ダセーダセー!」などと口汚く罵ってしまいましたが、よく考えたら後輩たちの言ってることはなにも間違っていません。おいしいゆめかたを苦しくなく食べられたらどれだけ幸せでしょうか。しかし、ただおいしくゆめかたを食べてしまったら自分の中で何かが崩れてしまいそうです。今ならかつて天動説を唱えていた人たちが地動説を受け入れられなかった気持ちもわかる気がします。

 男のプライドを取るか持続可能なゆめかたを取るか、、、これで卒論を書きたいくらい重大なテーマかとおもいます。


次は一年生の頃からトイレットペーパーの芯を貯め続けているみやたなおきです。

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