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2020

登校

こんにちは。村上の紹介の言葉の通り、アンラッキー男の田付です。アンラッキーなことがありすぎて、もう慣れました。怪我はするし、家の鍵は無くすし、新しく買った9万のiPadは折れました。まだまだあります、でもキリがないので言いません。慣れたと言ってもこんなことばかりだと疲れちゃうので、村上に薦められたラッキー探しを僕もしてみようと思います。

良いことって不意に起こりますよね。不意だからこそ嬉しいのかもしれません。

高3の冬のある1日について話します。
高3の冬というと、京大を目指す学生にとっては、受験の直前期でみんなピリピリしていて、家と学校と塾の行き来だけの勉強漬けの毎日です。僕もそうでした。

そんな冬の寒い朝、僕はいつものように少し遅めに家を出て学校に向かいました。兵庫県の芦屋駅というところから奈良行きの電車に乗って、大阪の上本町駅という都会の真ん中に降ります。
いつものように、温かい車内で音楽を聴き始めて、ボーッとしていました。

気がつくと、そこは大和西大寺駅でした。奈良県の。寝過ごしです。僕はもちろん動じません。中高6年間で同じような朝の大和西大寺駅には何度も来ています。寝ぼけ眼で電車を降りた僕は、大阪に戻りそうな雰囲気の電車に乗り換えて、また目をつぶりました。

次に気がつくと、車窓には雪景色の田園風景が広がっていました。僕が知っている大阪にはそんな綺麗な景色はあるはずがありません。イヤホンを外すと、「近鉄京都線~」のアナウンス。乗り換えミスです。これは初めてでした。動じました。でも、目の前にはどこか懐かさを感じる、雪がかった田園風景。そして、田舎の澄んだ空気。今でも忘れられないその得も言われぬ情景を前に僕は、深呼吸をして、もはやどこか清々しい顔で、再度学校へと向かいました。
兵庫から大阪、奈良を経由して京都で折り返し、また奈良を経由して大阪に到着、家を出てから4時間弱経ってやっと学校に着きました。話のネタが出来たぞとしたり顔で教室に入り、すぐにお昼ご飯を食べて、そこからはいつも通りに過ごしました。

この日、一回の登校で二度もミスを犯しました。アンラッキーですよね。でも、三つのラッキーを不意に拾いました。都会では見られないような雪景色を見れたこと、近畿4府県横断登校という誰も経験したことのないような記録を成し遂げたこと、そしてこの話で友達を笑顔にできたこと。振り返ると不幸どころか、最高の思い出です。人生ってやっぱり良いことの方が多いのかもしれませんね。

次はこんな僕とは真逆の大真面目男、西山くんです。


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