京都大学ラグビー部

浪人の途中から乃木坂４６というアイドルグループにすごくはまりました。河合塾の寮にいたときに乃木オタ（乃木坂４６のオタク）の友達に誘われて握手会に行くことになりました。首都圏では頻繁に開催されている握手会が、京都で開催されるということで、いい機会だし行ってみようかなと思い切って挑戦してみました。でもこの握手会、ただでは握手はできません。まずは、乃木坂４６の曲のCDを買って（一枚千円）、CD一枚につき一枚だけついてくる応募券で応募をします。複数のメンバーと握手したいなら多くのCDを買わないといけないし、人気のメンバーの倍率はめちゃくちゃ高いしという感じで、結構お金がかかります。僕は、当時好きだったメンバーひとりに絞り、CDを三枚買って応募したところ、二回握手できることになりました。握手会は時間が一部から五部まで区切られていましたが、二部と三部が当選しました。ウキウキ気分で会場に向かったら、もうあふれんばかりの人、人、人。今のコロナ渦では考えられない光景でした。会場には、熱狂的なファンもいっぱいいましたし、自分の車の外装に推しのメンバーの写真をコピーしている猛者までいました。握手までの時間があったので、友達と生写真を買ったりして時間を潰していました。そうしているうちに時間になり、所定のブースへと向かいました。待っているときも心臓はバクバクしてたし、ブースにかなり近づいたときに本人が見えたときは、心臓が止まると思いました！で、自分の番になり、握手して、 当時その子が出演してるラジオ番組を聴いていたので、「いつもラジオ聴いてます！」って言ったら、「へー、そうなんだ、、」と。え？？もっと反応してよ！！「ありがとう！」とか、「嬉しいな！」とか。想定の返答がなかったことで動揺しすぎたあまり僕はその後のことは全く覚えていません。それが二部での出来事で、三部がまだあるから大丈夫だと思っていたのに、想定外のことが起きました。その子が体調不良になり、三部四部の握手会が中止になったのです。次の握手の時に受験勉強を応援されたかったのでとても悔しがったのを覚えてます。その日の握手会を終え、寮に帰りました。夕食を終え、ラジオをつけると今日の女の子が出演してるラジオ番組がやっていて、その女の子が「今日の握手会すごく楽しかったし、全部やりきりました！」って言ったんです。え？？三部四部は？体調不良なのに番組でれるの？なんでうそつく？僕は唖然としてしまい、見てはいけないアイドルの闇の部分を見てしまったと思いました。今度はもっと反応してくれる、ファンサービスの良いメンバーと握手しようと思いました。
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