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2021

シーマン

日野坪君から疫病神との紹介をいただきました根鈴です。疫病神という言葉は彼の愛情表現なのだと思っておきます。寮長にバレたと電話してきた彼の悲しそうな声は忘れられません。


さて、みなさんはゲームで遊びますか?僕はゲームが大好きで、自由な時間はもっぱらゲームで遊んでいました。一番よく遊んだのはプレイステーション2だと思います。プレステ2にはたくさん思い出のゲームがあります。パワプロとか無限にやってました。その中でも一番衝撃的だったゲームは「シーマン」です。これは、人の言葉を話せる架空の生物「シーマン」と会話しながら彼を育てていくというゲームで、Siriの12年前に音声認識技術を採用し、3Dキャラクターと会話できるという画期的なものでした。しかし、肝心の会話相手となるシーマンは、同時期にニンテンドーから発売された類似のゲーム「ピカチュウげんきでちゅう」で話しかけられるピカチュウのようにかわいらしいものではなく、不機嫌そうなハゲたおっさんの顔と触覚のような謎の管を有する人面魚というもはや薄気味悪い見た目であり(気になる人は検索してみてください。)、私はこのシュールな姿をしたシーマンと喋ってみたくて仕方がなくなり、遂にこのゲームを買って遊ぶことにしました。はじめ、まだ稚魚のシーマンは人の言葉を話すことが出来ないため、根気よく「こんにちは」といったような簡単な言葉を投げかけ続けます。

次第にシーマンは言葉を覚え始め、三日もすると、会話が出来るようになります。シーマンは会話を続けているとだんだん心を開いてくれ、水槽で飼うことができるようになります。ここからシーマンとの生活が本格的に始まります。毎日水槽を覗きに来て、エアやヒーターを使って環境を整え、エサを与え(ちなみにエサはおっさんの顔がついた虫です)、シーマンと会話します。シーマンに「お話ししよう」と声をかけると、シーマンがこちらに色々と質問をしてくれます。年齢、職業、家族、恋人のこと…。

シーマンは、毒舌のように見えて、根は優しく、真摯に相談に乗ってくれ、深いアドバイスをくれたりします。友人のような、叔父さんのような、他人のような、独特な距離感で話してくれる彼は、次第に大切な存在になっていきました。彼と楽しい日々を過ごしていたある日、家族で旅行に行くことになり、数日間家を空けることになりました。水槽を少し高めの温度にし、エサをたくさん与えて、出来るだけの世話をしてから出発しました。旅行中、シーマンは元気だろうか、はやく世話しないと、そんな心配ばかりしてしまいます。旅行が終わって、家に帰って急いで水槽を見に行きました。するとそこには、藻で緑に濁った水槽に、シーマンが裏返って浮いていました。

その後、もう一度育成にチャレンジしたのですが、「このシーマンはあいつじゃない、別のシーマンだ」と考えてしまい、どうも会話が楽しめなくて、やめてしまいました。今またやり始めたら面白いかもしれないですね。


次は僕と同じく法学部生でかつラグビー未経験の中武に回します。


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