平井から紹介を受けた小向です。久しぶりにブログが回ってきたので、少し長いですが、昔あった怖い出来事について詳しく書こうと思います。
中学三年生の時に、好きな女の子がいて、勇気を出してデートに誘い、その子とドントブリーズというホラー映画を観に行くことになりました。いま考えればありえないのですが、その映画の上映場所が少なかった関係でまさかの天王寺の新世界国際劇場に行くことになりました。
当時の僕はそこがヤバい場所であるということを知らず、当日ワクワクしながら待ち合わせ場所の改札まで行きました。雨が降っていたことと、傘を忘れてしまっていたことで、相合傘をすることになってウキウキだった僕ですが、通天閣から離れていくにつれて人通りが減り、明らかにヤバい雰囲気が漂い始め、自分の犯した事態の深刻さに気付き始めます。
なにかがおかしいということに気づいたまま、二人はひとまず新世界国際劇場に入場。レトロな内装に味のある券売機があり、ほっとしたのも束の間、驚愕の光景が目に飛び込んできました。通路に何人も人が倒れ込んでいる(たぶん寝てる?)奥から、ワンピースを着たガリガリの男性がこちらを見ているのです。僕はすごく怖かったので目を逸らし、とりあえずチケットを購入して目的のシアターを探していると、突然ガシッと腕を掴まれ、びっくりして横を見ると、その男性が至近距離で僕の腕を両手で掴みながらこちらを見ており、「ここは危ないから、あなたが彼女を守ってあげるのよ。」と突然言い放ち、奥に消えていきました。このブログを書いている今も、彼が何者だったのか検討もつきません。
これだけでも帰る理由には十分なのですが、15歳だった僕はそんなことでは動じず、ドン引きしている女の子と劇場に入りました。劇場は割と広くて、一瞬、普通の映画館だ。と安心しましたが、数秒ほど経つと、大音量のいびきが響き渡っていることに気がついて、不安に逆戻りです。当然映画には集中できずにソワソワしてしまい、周りを見渡した僕は目を疑いました。僕ら2人の他に一般人?はおらず、大体の人は寝ているか、ぼーっとしていました。2階には立っている人がいましたが、全員映画ではなくこちらを見ていました。
流石に怖くなった僕は、映画が終わると同時に女の子の袖を引いて急いで劇場を脱出しましたが、しばらくその出来事で頭がいっぱいで、それ以外の話題を出せなかったのを良く覚えています。要するに、デートは失敗に終わりました。
これは実話です。決して一人や、意中の女の子を連れて、新世界国際劇場に行かないことをおすすめします。
次は彼女といい感じな森下君こと森ピーです。いい加減お出かけの写真見せてください。