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2023

故BP.ジョンソン=マーチに捧ぐ

飛鳥から「倫理観が欠けている」と紹介されました、3回生の大鶴健です。

倫理や道徳は得意科目だったので、欠けてるってことは決してありません。シャイで感情を表に出すのが苦手なだけです。


あまり人には話していなかったのですが、飛鳥に紹介されてしまったので、今回は春に飼っていたハムスターの話をしようと思います。


今年の春僕は、「宇治から帰ってきてご飯を食べて、寝て起きたらまた宇治へ向かい…」というあまりにも単調な毎日を送っていました。まあこれは10月現在も一緒なんですが…。


僕はそんな変わり映えしない毎日を変えたいと思っていました。家にいる時間に楽しめる、ラグビー以外の趣味が欲しかったんです。


本を読んでみたりパズルを買ってみたりしましたが、結局すぐに飽きてしまいます。もちろん授業に行くことも検討しましたが、白川通から大学まで毎朝通うのは現実的ではありません。


そんな時、僕は部屋でペットを飼うことを思いつきました。昆虫からカエル、リス、ハリネズミ、モモンガ、インコなど様々な小動物を検討した結果、寮の部屋で一緒に暮らせる'相棒'として選ばれたのはハムスターでした。


そして、まだ冷たい雨の降る3月の昼、ついに相棒が僕の部屋にやって来ることになります。

大人でも4〜5cmととても小さく、かつ警戒心が強い'ロボロフスキー'という種類のハムスターでした。3月にやって来たのでマーチ君と呼んでいたのですが、それだと可愛すぎるということで、同期との協議の結果、彼は"BP.ジョンソン=マーチ"と名付けられました。


さて、それから念願の相棒との生活が始まることになります。警戒心が強いため普段は近づいてくれず、餌をあげる時間だけが彼と触れ合える時間でした。毎日練習から帰っては餌をあげるのを楽しみにしていました。頬いっぱいに餌を詰め込んで巣箱に帰っていく姿はあまりに可愛く、夜中狂ったように回し車を回し続ける騒音に悩まされながらも、それは僕にとって相棒の存在を感じられる嬉しい時間でした。


しかし、そんな幸せも長くは続きませんでした。


マーチ君が家に来て1ヶ月ほど経ったある日、練習から帰って餌をケージに入れてみても、いつもなら音と匂いに気づいて駆け寄ってくるはずの彼は、巣箱の中でじっとしているだけです。明らかにぐったりして体調が悪そうでした。


しばらくすると少し元気になって動き出したので安心していましたが、翌日の練習後家に帰ってみると、またぐったりしており、最期は僕の手の中で息を引き取りました。


マーチ君が本当に死んでしまったのか判断がつかず下の部屋のジョウに診断を仰ぐと、「これは完全に死んでるな」とのことだったので、一緒に寮の花壇に埋め、手を合わせました。


後日、相棒の死を同期に報告すると、「餌あげてなかったんやろ、やっぱり大鶴はシャフ」などと心無い言葉が飛んできましたが、可愛がってちゃんと育てていたので普通に悲しかったです。


このブログにどんなオチをつけようかとしばらく悩みましたが、あいにく僕には倫理観があるので愛するペットの死にオチをつけるのはやめておきます。「大鶴にもペットの死を悲しむ感情があったのか、意外と倫理観あるやん」と思ってもらえれば満足です。


次はついに怪我から復帰したゲントです。最近フィジカルが異常に強く、全員ぶっ飛ばされるので練習になりません。バックス相手にはもう少し手加減して欲しいものです。


WRITER:大鶴健
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