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2024

伝説の自転車

背中で周りを引っ張る重厚な男、越智君からご紹介に預かりました、勝部です。増量の才能を生かしてフロントローに転向しようか迷っているところです。今回は僕の自転車についてのエピソードを紹介しようと思います。


 入学当初、僕は自転車を持っていませんでした。猫も杓子も自転車に乗っている京都の町でそれはそれは不便な大学生活を送っていたのですが、ある時、OBの大先輩が使っていた自転車を譲ってもらえることになりました。それからは、長い歴史と伝説を持つというその水色の自転車を乗り回していたのですが、ある日のこと、百万遍のジムに行った帰りに、突如大雨が降り出してしまいました。仕方なく自転車をジム横の駐輪場に置いたまま、コンビニで傘を買って帰ったのですが、自分が実家住まいなこともあって自転車を取りに行けず、そのままずっと置きっぱなしにしてしまいました。


 時は過ぎて8月某日、越智君と富山君と一緒に、夏合宿に向けてラグビー用品を買いに行くことになりました。久々に吉田へ行き、どこに自転車を停めただろうかとしばらく考えて、ジムの横に置いたままだったことに気づきました。慌てて取りに行くと、幸いにも自転車は撤去されていなかったのですが、自転車を停めるスタンドが壊れて上がらなくなっていました。このままでは自転車は使えず、ラグビー用品店は歩いて行くには遠いので、僕は途方に暮れてしまいました。LOOPを使うことも考えたのですが、使い方が分からずに断念し、結局コンビニでテープを買ってきて強引にスタンドを固定することにしました。そして懸命に処置をする僕の真剣な姿は写真に撮られ、他の一回生に「ちょけすぎ」と笑われてしまったのですが、今でも納得がいきません。ともかく、自転車が無事に走れるようになったので、僕たちは件のラグビー用品店に向かいました。しかし、Google Mapで示された場所に辿り着いたのに、お店の看板が見当たりません。老舗という評判だったそのお店は、僕たちが訪れたときにはなんと閉まっていたのです。当てが外れた僕たちは別のお店に向かうことにしたのですが、その道中で限界を迎え始めた自転車がガタガタと怪しい音をたて始めて……。それでもなんとかお店に到着し、無事にお目当てのものを買うことができました。帰り道も自転車をテープでぐるぐる巻きにして(周囲の目が恥ずかしかったです)なんとか吉田まで持ってくれました。

 

後日エイリンでスタンドを交換してもらい、伝説の自転車は無事元の姿を取り戻しました。譲り受けてから半年足らずで、既にチェーン、スタンドを交換し、タイヤも修理屋さんに交換を勧められた僕の自転車ですが、テセウスの船のように全ての部品を交換することになったとしても、4年間使い続けて未来の後輩に受け継ごうと思います。


次はラグビーも恋愛も超エリート、僕に「ちょけてる」と身に覚えのない言いがかりをつけてくる1人でもある、北川英史君です。


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