こんにちは、
先月はラインアウトで放り投げられ着地に失敗し足首の靭帯が切れ、そして、昨年も様々な不幸な事故に遭ってきたアンラッキー吉原です。こんな怪我するスポーツもうやめたいです。ウソデス
さて、話は変わるのですが、僕は物心ついた頃から"変わったやつ"とか"やべえやつ"とか言われてきました。特に"やべえやつ"が多い魔境、成城中高時代も言われていました。いわば僕はやべえやつ界隈のエリートでした。
しかし、最近色々あってこのままじゃいけない気がして自分を変えてみようと思い、いままでの自分を客観視したり人に聞いたりして自己分析してみました。結論を言うと諦めることにしました。なぜならそうじゃなきゃ僕じゃないから
いっそのことやべえやつを増やせばいいので、皆さんにやべえやつになる方法を伝授したいと思います。
まず、"ヤベェやつ"の特徴として、主に3つのポイントがあるように思います。
一つ目は、会話の中に空白を作り出すことです。
多くの人は、会話を「共有された一本道」だと考えています。A地点からB地点へ、そしてC地点へと、相手とペースを合わせて一緒に歩いていく。これが常人のコミュニケーションです。
しかし、ヤベェやつの脳内では、その道が複雑な高速道路になっています。相手がまだA地点の標識を読んでいる間に、ヤベェやつの思考はすでにBインターを通過し、Cジャンクションの未来予測まで完了しているのです。そして、口から出てくるのは結論であるC。相手にしてみれば、いきなり目の前の景色がワープしたようなもの。「え、今どこ?なぜその話に?」と、完全に道を見失ってしまいます。
これは単なる「話がうまい」とか「頭の回転が速い」とは次元が異なります。なぜなら、聞き手への配慮、つまり「一緒に道を歩く」という概念が完全に欠落しているからです。ヤベェやつにとって、会話はキャッチボールではなく、自分の思考の軌跡を一方的に空に描くような行為なのです。
これを実践したいヤベェやつ志望のあなたへ。コツは、相手の言葉を「出発点」としてのみ捉えることです。相手が「昨日、面白い映画を観てさ(A)」と言ったら、その映画の感想(B)を待受け取ります。そして私は「確かにあの場面の迫力は目を見張るものがあったよね(C)」ではなく、「この監督の作品は若年層から人気があって、ほかには(D)…」と、思考をジャンプさせるのです。そして、何の断りもなくDから話し始める。相手が戸惑いの表情を浮かべたら、しめたもの。あなたはすでに常人の理解を超えた、孤高のヤベェやつへの第一歩を踏み出しているのです。
2つ目は、誰かの話を聞いている時、フラフラしてみたり、目線をどっかに飛ばすようなことです。
これは相手に「話、聞いてる?」と不安を抱かせる、非常に効果的な手法です。常人であれば、たとえ話がつまらなくても、相槌を打ったり、相手の目を見たりして「聞いていますよ」というポーズを取るのが社会的なマナーです。
ヤベェやつは、そのマナーが脳からすっぽ抜けています。相手が熱心に語りかけている最中、その人の肩越しに見える壁のシミをじっと観察し始めたり、ふらふらと体を揺らしてみたり、飛んでいる虫を目で追いかけたりする。これは、相手の話よりも「自分の内なる世界」や「目の前の物理現象」の方が圧倒的に面白いという無言のメッセージになります。
これを実践したいヤベェやつ志望のあなたへ。ポイントは「悪気なくやる」ことです。「あなたの話がつまらないから」という意図が透けて見えると、ただの失礼な人になってしまいます。そうではなく、「抗えない何かに意識を奪われている」感を出すのです。ふと我に返ったように「うん、それで?」と、あたかもずっと話を聞いていたかのように会話に戻るのが高等テクニックです。相手は「(え、どこから聞いてたんだ…?)」という混乱と、得体の知れないあなたへの畏怖を同時に抱くことになるでしょう。
3つ目は、なんの脈絡もなく間伸びした声で、「あぁ〜」とか「えぇ〜」とかぼやいてみることです。
一つ目の「話を飛ばす」が思考の跳躍だとしたら、これは「思考のバグ」です。会話のキャッチボールにおいて、相手が投げたボールをキャッチせず、いきなり足元から別のボールをポーンと投げるような行為です。
これは相槌の「あー、なるほど」や、考え中の「えーっと」とは全く異なります。相手の話が一段落したわけでもない、自分が何かを話すわけでもない、本当に「無」のタイミングで、ただ間延びした音を発するのです。「あぁ〜…」「えぇ〜…」と。
その声は、何かを納得したわけでも、疑問に思ったわけでもない。強いて言うなら、脳内で処理しきれなかった情報が、意味を伴わないただの音として口から漏れ出たような印象を与えます。
これを実践したいあなたへ。タイミングが全てです。会話が盛り上がっている時ではなく、ふとした沈黙、あるいは相手が言葉を探している瞬間に、ぽつりと呟くのが最も効果的です。そして一番大事なのは、その声を発した後の立ち振る舞い。何事もなかったかのように平然としているのです。相手から「え、なに?」と聞かれても、「ん?なんでもない」と返すだけ。相手の頭の中には巨大な「?」が浮かび、「この人は今、どの次元にいるんだろう」と思わせることができます。これは確実にヤベェやつの所業です。
さてさてさて長いこと説明しましたが、以上の3点を押さえればきっとあなたも"こちら側"の世界へ片足を踏み入れることができるでしょう。
もっとも僕は無意識にできるのですが、、、
次回はメンタル不調による欠席を重ね続けて、ついには部内最多のの欠席回数を誇るまでになった安藤です。そんな彼もついにはAチームのスタートメンバーへと昇格しました。彼の今後にとても期待しています。