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2026

僕の悪魔

tkyくんから紹介を受けました、3回の北川です。


逆マンマミーアなブログを書かないように頑張って執筆したいと思います。



突然ですが、僕は生まれた時から、いやもしかしたらお母さんのお腹の中にいた時からある悪魔を飼っています。悪魔は悪魔でも、人に噛み付いて危害を加えるような危ない奴ではありません。奴の名は、「潔癖」です。「潔癖」とは言っても、症が付くほどの極端な奴ではないと自分では感じているのですが、どうやら僕はこの悪魔のせいで、衛生面において人よりも少し敏感なようです。今回は、そんな僕の悪魔についてのエピソードを少しだけ紹介してみようと思います。



皆さんは家の中でどのように過ごしていますか。もっと詳しく言えば、どのような足の状態で過ごしていますか。大学生になり一人暮らしを始めた僕は、冬は床が冷たいのでカーペット以外の場所ではスリッパを履いていますが、そうでなければ基本的には裸足です。そして、実家に住んでいた頃は、家の中では年中スリッパを履いていました。これが潔癖とどう関係があるのか想像できますか。そうです、床です。僕の目には見えない菌が見えてしまうという特殊能力が悪魔の仕業によって備えられており、パッと見ただけで綺麗な場所と汚い場所が分かります。ちなみに綺麗な場所のことを「神聖」、汚い場所のことを「邪悪」と呼んでいます。実家時代の僕にとっては、床、つまりフローリング部分というのは「邪悪」であり、そこを裸足で歩くということを悪魔は断固として許してくれませんでした。一人暮らしを初めてからは過酷な訓練の末、フローリングを裸足で歩くことが出来るようになったのですが、これは僕にとっては大きな成長なのです。フローリングを裸足で歩けないと色々大変なことがあります。外に出ていて家に帰ってきてからは自分の足は「邪悪」であり、まだお風呂に入っていないので「神聖」なスリッパを履くことができません。そんなときは靴下でフローリング部分を移動する訳ですが、当然お風呂に入れば「神聖」になるのでスリッパを履かなければフローリング部分を歩けません。そうすると、お風呂場にスリッパを持っていく必要があるのですが、それを忘れてしまった時が問題です。足が「神聖」になったにも関わらず、「邪悪」なフローリング部分を通らなければソファやカーペットなどの「神聖」な場所(ソファやカーペットの中にも「神聖」な部分と「邪悪」な部分があり、そこについても詳しく話したいのですが今回は割愛させて頂きます)に移動することが出来ません。そんな時、どこからかあざけ笑う声が聞こえてきます。そう、悪魔はただ呆然と立ち尽くす悲しそうな僕を見つめ、「スリッパも無しにどうやって移動するのだ小僧」と囁いてくるのです。崖っぷちに立たされた僕は、息を止めながらスリッパの置いてある場所、ないしは「神聖」な場所まで出来るだけ少ない歩数で、さらにはつま先だけでダッシュする以外に為す術はないのです。大変ですよね。



こんなこともあります。油を筆頭としたぬるぬるしたものは僕と悪魔にとって最大の敵であり、「邪悪」の中の「邪悪」です。例えば料理をした際に、油が跳ねて少し床やキッチン周りがぬるぬる状態になってしまうことがありますよね。そんな時は、僕、いや悪魔が実施している厳しい検査基準を満たすまでピカピカに磨き上げなければなりません。もっと許されないのは自分の手がぬるぬる状態に侵されていることです。自分の手がなにか「邪悪」そうな物に触れればすぐに悪魔がやってきて、手を水で濡らし、ぬるぬるになっていないかを確認し、少しでもぬるぬるしていればすぐに石鹸で手をごりごりしばきあげなければなりません。外食をすれば、食後は絶対に手がぬるぬるになっているので必ず手を洗う必要があります。そうしなければスマホも財布も何もかも思うように触ることが出来ないのです。手が綺麗になるまでは、手を綺麗に出来る場所がないかばかり考えてしまいます。本当に疲れます。



他にもお風呂に入るまでは触れてはいけない場所があったり、お風呂に入った後は外に出ることが躊躇われたり、宇治のシャワールームでは必ず足の側面でしか歩けなかったり、ジムから出る時には使ったベンチやダンベルを拭く為に設置されているアルコールでスマホを磨き上げないとだめだったりと、ほんとに生きていく中でこの悪魔によって苦しめられる場面は数え切れないほどあるのです。僕が飼ってしまっているこの悪魔に可愛げなんて一度も感じたことはなく、今すぐにでも放し飼いにして消えていなくなって欲しいと願うばかりです。このような悪魔の指示に従ったところで、そこに残るのは綺麗になったという安心感や満足感だけであり、したくてしている訳じゃないので本当にめんどくさいだけです。ただ、そうしないと悪魔が許してくれないのです。いつか悪魔が僕の身体を乗っ取り、僕自身が悪魔になってしまうのではないかという恐怖さえ感じます。そんな悪魔にも、意外な優しい部分もあります。手首であれば吊り革を持つことも許してくれるようになったし、飲み口と持ち手の部分を洗剤で洗えばペットボトルを使い回しすることも許してくれるようになりました。常にアルコール消毒を持ち歩き、全てのものにふりかけていなければすぐに駆けつけるなんてことはありません。なので、僕の悪魔は悪魔界では未熟で可愛い個体なのだと思います。もし奴が特級悪魔なら、僕はぐちゃぐちゃになるFWではなく軽快で爽やかなBKになっているどころか、ラグビーなんてすぐにやめているでしょう。ただ、一つ断言出来ることがあるとすれば、時間を経るごとに徐々に悪魔の力は弱まってきているということです。いつかこの悪魔から完全に解放されて、この世の全ての菌が見えなくなり、「神聖」も「邪悪」もない透き通った世界に出会えることを祈るばかりです。



次は、就活やラグビー、バイトに至るまで全ての話題について口を開けばポジティブ発言、プラス発言、強気発言。名前の通り勝ちのオーラをこれでもかというほど纏わせ、勝ちを体現し続ける男、勝部くんです。


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